満足度★★★★★
無題994(14-033)
19:00の回(曇)。18:15会場着、受付、そのままロビーで待ち、18:30開場。ドアに「喫煙シーン」がある旨の貼り紙あり。此処は「STRAYDOG」の公演(2013/7)以来。
舞台、右半分は古びた居間、板の間、襖や壁の黒ずみ、テーブル、イス、玄関への廊下、台所、家族の部屋、父の部屋(襖の前に書籍)。左半分は戸外、スレート壁の隣家、「龍」のイラストがあるガレージ(?)、葉を落としきった細い木...、木の電柱、外灯。
劇中、はっきりとした年代が語られるのではありませんが、世事、時折聴かれるラジオ放送からなんとなく察せられます。
何もなかったら観劇の機会を逃していたと思います。「振り付け」に大石さんのお名前があり観に来ました。説明にあるように「帰国した中国残留邦人の家族」のお話。バイクの切り裂く轟音(男)と庭の片隅で実を結び生命を育む木々(女)とを対比させながら、母から孫娘まで、3代の物語。
かなり刺激的なシーンがあり、ゆっくり楽しむというものではないように感じましたが、女性陣の柔らかく優しい想いが全体を包み込んでいました。大石さんの振り付けも、最初はたおやかに、後半は迫る暗闇を思わせるものでした。
開演前のBGMは控えめの音量、客席はパイプ椅子が1~4列目でフラット、5列目以降が備え付けの座席(ひな壇)、18:55前説(アナウンス)、19:06開演~21:19終演。
さりげない「時」の移り変わりが印象的、女性はどんどん強くなる。