平成26年 2月文楽公演 公演情報 平成26年 2月文楽公演」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    それにしても、文楽も面白いなあと、つくづく思う
    2月文楽公演「第三部」国立劇場

    演目は、
    『御所桜堀川夜討:弁慶上使の段』
    『本朝廿四孝:十種香の段/奥庭狐火の段』
    の2本。

    ネタバレBOX

    『御所桜堀川夜討:弁慶上使の段』は、義経の正室卿の君が平家出身ということで、兄の頼朝から謀反の疑いをかけられた。頼朝は卿の君の首を差し出せと迫り、弁慶が義経の上使として、卿の君が世話になっている侍従太郎の館にやって来るという話。
    卿の君は身重であり、首を差し出すことはできないと考えた弁慶は、代わりに腰元の首を討ち差し出すことにする。
    実はその腰元は弁慶が生涯一度だけ女性と交わったときの子どもであった。
    それを知らぬ弁慶は、腰元を刺殺する。刺された腰元も実の父に殺されたとは知らない。
    さらに、身代わりだということを悟られないために、卿の君の面倒を見ていた侍従太郎は自らの腹を切り、自分の首を持って行き、頼朝に証明せよ、と言う。

    腰元・信夫は、母の前で、自分の父親に刺し殺され、侍従太郎は、妻の前で主君のために自らの腹を切る。
    弁慶が生まれたときに泣いて以来、初めて泣いた、というエピソードとなる。

    親子は一世、夫婦は二世、主従は三世という時代の話。
    人形劇なのだが、泣ける。

    後半を務めた豊竹英太夫さんがいい。

    『本朝廿四孝:十種香の段/奥庭狐火の段』は、武田家と長尾家の争いの中、両家の和睦のため、長尾謙信の娘・八重垣姫は武田勝頼の許嫁となる。さまざまなエピソードがあるのだが、八重垣姫は、長尾家の追っ手から、勝頼を助けるために、諏訪明神の使者である狐とともに、勝頼のもとへ向かうという話。

    勝頼のことを思い詰めて、彼のもとへ向かおうとする娘の強さ。
    それは怖くもある。

    勝頼は二枚目だったから、姫もここまで思い詰めたのだろう、というのは野暮か(笑)。

    3人の人間国宝が登場するという舞台だった。
    確かに人形は繊細に、かつ迷いのない動きをしていたし、義太夫も渋かった。
    ただ、「そう言われて見たから」ということは、素人的には致し方ないところではあるが(笑)。
        

    それにしても、文楽も面白いなあと、つくづく思う。

    文楽は、義太夫に乗せて人形が演じる、一種の音楽劇。
    歌舞伎のときもそうだったが、今、義太夫がとても面白いと思っている。
    若い頃はピンとこなかったのだが、歳とともに面白さがわかってきたのか、あるいはこのところ演劇を数多く観たことで、面白さを感じるセンスが鍛えられたのかは、わからないが、とにかく今は義太夫が熱い! (個人的に)
  • 満足度★★★★

    第三部
    御所桜堀川夜討は切なくて悲しい話。人形がその切なさ悲しさを伝えてくれる。人形浄瑠璃には人が演じるのとはまた違った旨みがある。

    本朝廿四孝は解説を読んで望んだが、一向に話が飲み込めなかった。
    イヤホンガイドでも理解するのではなく、人形が演じるその姿を楽しみましょう。というようなことを言っていたが、通しではないので前後関係や、人間関係がわからないのは仕方がないのか

    土日は席が取れないので、次回も平日にいくことにしよう。

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