満足度★★★★
いつもながらお見事
ラスボスの正体を筆頭に伏線の張り方とその回収が巧みな上に全編に程よく笑いがまぶされていて約2時間の尺を感じず。
本を沢山使わずに書店などを表現する装置のアイデアもイイ。
ただ、遅筆系のモノ書きには耳が痛い部分があるかも?(笑)
お誘いを頂いて
観に行きました。キャストが多いわりにはそれぞれがきちんと関連し、且つ、例えば小説の人物<作家<編集者などといった力関係の構図がわかりやすく成り立っていたと思います。単調に進むと思いきや観客の予想を裏切る展開やテーマ性も面白かったです。
満足度★★★★
満足はできるが物足りなさも残る
善くも悪くも、いつものポケシといった感じ。
過不足なく、ややコンパクトな、すこしふしぎワールド。
で、直近4作品ぐらい観てきて、どこに物足りなさを感じるのかが大体わかってきたので、一応書いてみようかと思う。
まず男性キャストが弱い。というよりむしろ女性にパンチが効いてる人が多いと言うべきか。今回は植草みずき、船津久美子、渡辺珠己が出色。
思うに、僕は小泉匠久がド中心にいる世界にいまいち入り込めない。
見た目で華のあるタイプの役者さんではない…と思う、ので、何かこう、もっといい配役があるだろうに、彼自身の魅力がいまいち発揮できていない。ここがどうにかなれば作品自体もっと輝きを増す余地があるし、ポケシという団体が一皮むける要素のように思う。
もうひとつは小劇場特有の記号的表現の古さ。
主にドタバタバタバタっと展開するところが中途半端にリズムがいいわりにいまいち洗練されていない印象を受ける。20年ぐらい前に友人がやっていた学生演劇を思い出す。
まったく伏線が張られずに展開してきたことが逆に伏線として機能する、というプロットは新鮮で楽しめた。
ついでにチケット安すぎ。
2,500円は映画など他の娯楽に比べても手ごろだが、仲間内で見せ合うためにやってんの?と思われてしまう金額。もうちょっとだけ高くした方が、ちゃんとした公演であるという自信が伝わるだろうし、それで動員が伸びないということはない。きっと。
最後に…
返す返すも、この舞台に泉亜樹が立っていないことが本当に残念でならない。
※敬称略