満足度★★★
コミカルな地獄絵図
賽の河原の石積みをモチーフにした、コミカルで不条理劇な20分程度のパフォーマンスでした。
ビジネスマンの格好をした、鬼の金棒を持った男と、椅子に座ってメトロノームのゼンマイを巻きホイッスルを鳴らす女が、青い作業着の人達に段ボール箱を積む作業を行わせ、良く分からない基準によって認められた者は作業を免除する様子が描かれ、最後まで作業を拒否していた男がビジネスマン風の男に金棒を渡され、その男の立場を引き継いでまた冒頭と同様のシーンになって終わるという、エンドレスの悪夢的な展開を想像させるシニカルな物語でした。
日本語を使ってはいけない世界という設定で、一瞬だけ日本語を言う場面が何度かあるものの基本的に台詞は「ダー」だけで、 サイレントのコメディー映画の様な雰囲気がありました。
会話が無くても表情や体の使い方が豊かでやりとりが良く分かり、楽しめました。