ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~ 公演情報 ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    シアタークリエで初演と再演を観ましまた。再再演はチケットが取れずDVDで見たのですが、再演時とは大分歌が増え、歌詞も変わりました。でも、何度見ても素晴らしいですね。
    カントリー的な楽曲は聞いていて飽きません。
    ジルーシャとジャービスのデュエットは最高です。「他の子のように」が特にお気に入りです。

    井上芳雄さんと坂本真綾さん以外のキャストは思いつかない。アフタートークの掛け合いがどんどん面白くなって来ました。

  • 満足度★★★★★

    美しすぎる歌劇
    3/01(土)。
    ええと自分坂本真綾さんのファンクラブ入ってますが、
    だから坂本真綾さんが「美しすぎる」っていう意味じゃないです。

    (あしながおじさんの原作はほとんど知りませんが)
    あしながおじさんによって高等教育を受けられる事になった孤児院の少女が、
    おじさんからは返事はもらえないまでも毎回送る手紙の内容、
    そしてそれに対するおじさんの気持ち、とってしまった行動など
    全てが2人(坂本真綾、井上芳雄)のとてもきれいな歌
    (単独、かけあい、ハーモニーなど)で綴られた、
    本当にとても美しいミュージカルだと思いました。

    コンサートと言っても通じるぐらい、会場中すばらしく声の通る
    (自分はミュージカルを理解しきっていないのでこう呼びますが)
    「素晴らしい歌劇」だったと思います。

    3/4(火)18:30坂本真綾&井上芳雄合同FC回観賞。

    前回はかなり前目の席だったけど今回は観客席一番後ろぐらいで
    演者さんの表情も良く見えない距離。

    しかしだからこそ歌の歌詞だったり
    曲(舞台裏で演奏してるオケの皆さん)だったり
    セットに合わせほどよく抑えた演出などを中心に
    堪能出来た(とも言える)。

    2度目でもやっぱり2人の歌のお芝居に惹きつけられ、
    そしてやっぱり最後泣けました。


    3/15(土)夜。

    3回観賞して一番泣けた。
    なぜか?

    最前列だったから。

    ※ ただ単に坂本真綾さんとか井上芳雄さんとかの
      ファンだから近くで見たいって事じゃなくて
      前2回の観賞では
      ・ 2人の歌の素晴らしさ
      ・ 物語の感動
      はあったものの、大劇場ゆえの舞台との遠さに、
      2人の熱意/熱さがまったく(という事はないか)
      伝わってこなかった。
      本当に遠く観客として観ている感じ。

    今回、最前列で2人の歌に乗せてのお芝居(主に表情芝居)が
    観れて、それにより楽しい場面、悲しい場面、それぞれでの
    2人の歌と演技に込めている気持ちが伝わってくるように、
    こちらも気持ちを乗せて観賞する事が出来た。

    だから、最初から最後まで2人の物語
    (主にジルーシャからの手紙)が展開する度に
    何故か笑いと共に涙が出た。

    またその結末にはボロボロと泣けた。


    本当にいいミュージカル、歌劇だと思う。
    (出来れば毎年公演してほしいぐらい。)


    だからこそ思うのが、大劇場は難しい。
    今日の自分と同じぐらい舞台上の2人に気持ちを
    引っ張られたのは、だいたい前から何列目ぐらいまでだろう?

    ある程度の距離が発生してしまうと、表情が見えず、
    (アクロバティックに)身体を使う舞台でもない為、
    共感性が薄くなる、と自分は思います。


    かなりの集客が見込める事からの大劇場舞台でしょうが、
    これが小劇場で演じられたらそれこそ会場全体の人間の気持ちを
    鷲掴みに出来たのではないか、と思うと、
    「有名俳優/歌手/声優の舞台も難しいもんだな
    (ファンに出来るだけ観てもらおうと思えば思うほど、
    会場が大きくなりファンとの(気持ちの)距離が離れていく)」
    と感じました。

    まあ、遠くから観てもこの歌劇の素晴らしさは☆5ついってる
    事には変わりないんですが( ´ー`)

    いやあ、ファンクラブ入って1年待って良かった。。。

    ネタバレBOX

    3/01(土)
    ────────────────────
    書架というか図書館のような古い本が本棚に詰まったセットの中、
    (待遇も良いとはいえない)孤児院で過ごす最年長の
    少女ジルーシャ(坂本真綾)に対して、

    「書いた作文が面白かった、この少女は文才があるので高等教育(大学)へ
    行かせてぜひその能力を磨いて欲しい」と援助する約束をするが、
    ただしいくつかルール

    ・ 自分に礼を言うな

    ・ 自分の事を知ろうとするな

    ・ 毎月自分に近況の手紙を送れ

    ・ ただし返事はしない

    などを設け、と素性を明かさずにチャンスだけを与えた篤志家ジャービス(井上芳雄)。


    ジルーシャは帰りの車に乗る篤志家の背中、ライトで照らされた長い足の影から
    「ダディ・ロング・レッグ(あしながおじさん、というよりあしなが蜘蛛)」
    というアダ名をつける。


    当初は単に「面白い物語を書ける小説家が生まれればそれでいいし、
    そうならなかったとしてもそれ以上の事には興味がない」という風で
    善意でもない、単なる変わり者として援助を行っていたジャービスに対して
    毎回毎回自分の近況その他をとても興味深い手紙として送り続け、


    ※ 返事はしない約束でしたが、ジルーシャが病気で臥せり滅入っている時、
      ジャービスは花束を贈り少女に「ダディは私を見守ってくれている」
      というイメージを植え付けてしまいます。


    ジャービスに「なんとかジルーシャという少女に会ってみたい、
    しかし自分で設けたルールをどうしよう、
    そうだ、少女のルームメイトは自分の遠縁に当たるので
    その知り合いとして会いに行く、という形を取ろう」
    とジャービスはジルーシャに近づき、


    ※ ジルーシャはジャービスをルームメイトの嫌味な上流階級少女の遠い親戚、
      ただしこの人だけはちょっと変わり者でいい人らしいと認識している。

    ※ また、ジルーシャはダディの事を老人で白髪あるいはハゲの人と思っている。


    そしてジルーシャに恋に近い気持ちを持ってしまったジャービスは、
    ジルーシャが他の男子と仲良くなる機会などを手紙で知る度に
    「篤志家の秘書」の名の元に「そこへ行ってはいけません」などと
    横槍を入れて邪魔をする、という子供のような行為を行う事になる。


    そんな2人の関係(ジルーシャは毎月ダディに手紙を送り、
    手紙に返事はしないがルームメイトの知人としてかなり近くに現れる)が
    温かく続いて行くが、


    ジルーシャが他の男子と仲良くなるのにヤキモチを焼き過ぎ、
    知人としてジルーシャを怒らせてしまったジャービス、

    そして「本分に立ち返り、自分はこの娘を見守る事にしよう」と
    その距離を置く事になる。


    そして大学卒業の日、ジルーシャは
    「ジャービスとも仲違いしてしまい、自分には誰も卒業を喜んでくれる人が
    いない、ぜひダディに会いに来て欲しい」とせがむが、
    知人ジャービスとしては現れられても結局何も明かせないままで、
    ジルーシャは「ダディは来てくれなかった」と悲しむ事に。


    そしてジルーシャは大学と自分の努力で学んだ文才を活かして
    小説を出版社に売り込み、自分のいた孤児院の理事になる事が
    出来るまでに成長する。


    そして、ジャービスは(ダディではなく)ジャービスとして
    ジルーシャの元へ現れ結婚を申し込むが、ジルーシャは
    「自分が親の顔も知らない孤児院育ちだと知ったら
    ジャービスはきっと後悔するかも知れない」とその申し出を断ってしまう。

    この全てをジルーシャはダディ(=ジャービス)へ手紙として送ってしまう。


    そしてダディ=ジャービスであり、ジルーシャの想いの全てを本当は
    知っているジャービスは、ダディとして「1度会おう」とジルーシャと
    とうとう対面する事になる。


    ・ ジャービスが自分の手紙を読んでいた事に怒り、

    ・ ダディの知り合いだと思って怒り、

    ・ そしてダディが老人ではなく若々しいジャービスであった事、
      それを隠して自分に会いに来ていた事に1度は怒るジルーシャ、

    しかしそんな事もまた許して結ばれる2人。


    まさに自分が聞きかじりで知っていた「あしながおじさん」のお話でした。




    で、すごいのがこの物語が全て
    ・ ジルーシャからダディへの手紙、という歌

    ・ ダディ(ジャービス)の反応、という歌

    など、歌に継ぐ歌、歌、歌で演じられている事。


    坂本真綾さんの歌声の綺麗さは知っていましたが、
    それに応じる井上芳雄さんもこれまた張りのある良い声で
    真綾さんの問いに返す、といった形で
    2人のハーモニー、かけあい、などが歌で綴られます。


    はっきりいって「ここまで全てを歌で表現する」
    ミュージカルは観た事がありませんでした。

    ※ 演劇の合間に歌が入るのではなく2人の歌に聴き惚れる事で
      物語が進んでいく、という形。

    自分、実際はこのミュージカルを観たいが為に
    坂本真綾さんのファンクラブにまで入りました。
    (前回買おうとしたらとんでもない早さでSOLD OUTし、
    ファンクラブ会員しか無理なのかな?と思ったので)

    坂本真綾さんの歌も好きは好きですが、
    元々長年の歌手活動の歌のほとんどを知らないので
    そもそもはファンクラブまでは考えてませんでした。。。




    いやあ、でも本当にファンクラブに入ってこのミュージカル公演を
    見る事が出来て良かったと思います。

    最後に2人がキスしてしまう所はちょっと「うわっ!」と照れ(*ノωノ)と
    男としての悔しさ(それは鈴村健一さんが思うべきものか)なんかも
    ありましたが、この2人とそのバックで演奏を続けたバンドメンバーの皆さんの
    舞台は本当に素晴らしいものでした。


    自分、ミュージカルには詳しくないのですが、
    「団体で演じるもの」というイメージがあるので、
    これは「ミュージカル」というより「歌劇」と言った方が良いのかな、
    とか意味ない所で悩んだりもしてしまいました。


    前半1時間ちょい、休憩20分を挟んで後半も1時間ちょい、
    合わせて2時間半ほどの長丁場を、「歌」で全て表現しきった
    このメンバーのお芝居は本当に素晴らしいと思います。


    いやあ、この歌劇にたどり着けて良かった、
    という実感がすごく湧いています。

    PS.坂本真綾さんのファンって男よりもアラフォー女子とかが多いんですかね、
      今日の会場を見ててそう思いましたが・・・
      まあ、だからといってどういう事もありませんが( ´ー`)


    ─────────────────────────
    3/4(火)18:30坂本真綾&井上芳雄合同FC回観賞。

    「さて2回目はどういう観方(観劇の仕方)しようかなー」とか
    思ってたら今回は最後方席と言っていいような席だったので
    坂本さんも井上さんも表情はよく見えない。

    そういう意味でも
    「せっかくのミュージカルなんだから(1回は)
    演者さんの演技よりもその歌と歌詞、生オケ演奏、
    そして演出面に集中して観賞しよう、と決めた。

    ・ 歌については(ムード的に)「明るい場面」「暗い場面」などで
      (印象はガラッと変えて演奏してるが)使いまわされる曲
      (それに対して歌詞の方はその場面のお芝居に合わせ変更したもの)や、
      本当にキーとなる場面でだけ演奏するメイン曲/歌詞だったりと
      メイン曲と汎用曲とが使い分けられてるのかな?という印象を受けた。
      (実際CD予約したのでそういう構成だったか後で確認しよう。)

      歌詞の方は場面を表すセリフ的なものと
      原作のテイストとも言える英単語/フレーズを組み合わせたもの
      (チャリティー(義捐/支援)など)と、
      よく聴いてみるとお芝居の進行として以上に
      なんだか味のある内容が多かった。

      それも単に1人で歌い、2人で歌い、ではなく、
      1人が歌ってその合いの手を2人目
      (主にあしながおじさんジャーヴィス(井上さん))
      が入れたり、と中々技巧に凝った歌い方も多く見受けられた。


    ・ 演出面は、まずセットが少女ジルーシャ(坂本真綾さん)の日常を表す
      前側と、その後ろ書庫/図書館といった趣のあるジャーヴィスの事務所。
      そこに対してスポットライトで2人のシーンの切り替えをしたり、
      窓を開けると夏の日差しがあったり、
      舞台上に配置された数多くのトランク/箱を
      時にベッド、時にトランクそのもの、時にテーブル、時に山、
      など色々なものに見立てるという面白い試みがされていたり。


    ※ あと、初回演者さんに集中するあまり見逃してしまっていたのが、
      ジルーシャの手紙一通一通をジャーヴィスが本棚のいたる所に貼っていく場面。
      前回は中盤の休憩でスタッフさんが貼っていたのかと勘違いしていたが、
      進行に合わせ1枚1枚ジャーヴィスが貼っていたのだった。
      (スタッフさんも貼っていたようだけど)


    全体俯瞰で(舞台全体を視野におさめ)、その歌詞の内容を
    (一部聞き取れない部分もあったが)理解しつつ観劇すると
    初回の2人の歌劇そのものに感動していたのとはまた違う、
    演者として各役の2人の心情面が
    (歌詞やその歌い方/感情の込め方、また演奏のされ方などから)
    分かってきて、少し違う楽しみ方が出来た(と思う)。


    前半1時間20分ぐらい、後半1時間20分ぐらい、
    と2時間40分ぐらいの構成のほぼ9割が歌で構成されているこの舞台、
    終演後のトークショーで聞いた所によると、
    2人そろっての練習はそれほど出来ていない(個人練習がほとんど)、
    だったらしい。

    それにしては(井上さん?真綾さんだったか?)が言っていた、
    「初演時は2人の歌の終わりがずれたりと色々合わせきれなかった面もあるが、
    今回はそういう部分がこなれてきたのかピッタリ合うようになった。
    これで4日目、まだまだ舞台は続くのできっともっと2人の息も合うようになる。」
    との事だったが、本当にすばらしく2人の歌とその掛け合いが
    見事に合っているな、と思った。


    あと井上さんが「ジャーヴィスも思えばかわいそうなんですよ、
    お金持ちの名門貴族に生まれたからといって、
    名門貴族ゆえの義務として福祉その他を行わなければいけない立場にあった」と。

    だから、あしながおじさんの始まり、ジャーヴィスは
    (義務として)支援はするが自分の事は勘ぐるな、関るな、
    と9箇条を設けてジルーシャに対して壁を作っていたのか、と
    なんとなく当時の貴族の生活が理解できたような気がした。


    もう1回観るけど今度はどの辺の席かな、
    1回は完全に目をつぶって歌と演奏に聞き入るのもいいかな、
    と思う(ただ、周りの雑音(ビニールがさがさやって飴食ってたりと)も
    かなり聴こえちゃうんだよなあ…自分神経質なのかしら)


    ────────────────────
    3/15(土)

    今回ネタバレないので感想は表にあげてしまいました。

    なので、気にした点といえば、

    2人の協奏(曲)、そして競争、
    最前列で観賞する際
    ・ 2人がそれぞれかぶせて歌う時どちらを見ればよいのか
    ・ 片方が歌い片方が歌に合わせたお芝居をする時どちらを見ればよいのか

    近すぎるがゆえに迷う場面が沢山でした。


    表情劇や小芝居では井上芳雄さんに一日の長があるな、
    と思いましたが、
    ジルーシャの全ての手紙を歌い切る坂本真綾さんは
    「これこそ一流の歌手!」と思わせるものがあり
    (井上さんの歌もすごく良かったですが)、
    この2人の共演あってこそのこの舞台なのだなあ、と。

    また、近くから観てやっとセット上の気付かなかった演出に
    いくつも気づきました。

    ・ ダディロングレッグズを見た時、ジルーシャに光が差し
      それがダディならぬジルーシャ自身の影をあしながおじさん状態に
      していた事

    ・ ロックウィロー農場の場面、2人が窓を開けますが、
      同時に書庫の本棚の後ろにも
      ロックウィロー農場の風景が広がっていた事。

    その他もろもろ。


    3回の観劇で真ん中、一番後ろ、一番前、と
    観劇を楽しむ為の全ての位置で観れて良かったな、と思いました。


    ああ、幸せ( ´ー`) ファン以外のみんなにもこの気持が伝わるといいなあ・・・

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