満足度★★★★
ラストショットが美しい
人が(強い自殺願望を持つと)バナナになってしまうという、カフカの「変身」を超える突飛な設定になぜ?の嵐だったが、冒頭でそのバナナを「食べる」ことが示唆されて性的なことも含めて隠喩か?と。
そんなことを思いながら観た本編は愛する人がバナナに(=どちらかと言えば「植物人間」のように)なってしまった人々の物語…時にユーモアも交えつつ基本はシリアス。
力点が分散されてしまった感もあるが観応えあり。
特にラストの主人公の慟哭とその後のラストショット(美しい!)が印象的で、そこのために100分余のイントロがあったのでは?みたいな。
あと、憎まれ役がいかにも「悪役」っぽいのも◎。