満足度★★★★
短編が4作品ほど続く舞台で非常に上質。
岩瀬さんの脚本がそっと人に寄り添う様で、温かく穏やかに観られる舞台でした。
誰かの思い出のアルバムを一緒に捲りながら話して貰えている様な、優しい作品でした。
満足度★★★★
物語の本質とは・・・
こういうものだろう、と思わせてくれる作品。「ありそでなさそ、なさそでありそ」とでもいおうか、ドラマとリアルの狭間を進んでいくような印象だが、最終的にはそこをポーンと飛び越えて独自の劇世界を見せてくれた。
第1話は現実にはなかなかない設定ではあるが、二人の特徴を際立たせることによってリアル感が増した。
第2話はとにかく切ない。最後にキュウリを齧るシーンを持ってきたところが憎い。しょっぱいキュウリの味がこちらにも伝わってくるようだ。
第3話はオムニバスにするための少し無理な設定だったかなという気がする。
私は第4話が圧倒的に好みだった。娼婦・桃子の佇まいは神々しいまでの美しさを感じさせた。哀しみに満ちた彼女の瞳が忘れられない。
全体を通して、役者一人一人が役に誠実に向き合って、台詞を丁寧に発していた事に好感を持った。
満足度★★★
観劇の感想です.
受付の方、スタッフの方がとてもいい感じの方でした.
初めて見る劇団でした.
お芝居は4つの別れており,私は最初のお話が初々しい感じで好きでした.女優さんの演技がよかったです。
2番目のお話も、私の父親が戦争から帰ってきて就職まで何年もかかった・・・という話を聞いていたので、戦争体験はそう簡単に日常には戻れないのだなと男優さんの姿をみながら思いました.3つ目のお話は,なかなか難しい問題で重いです.妹さんがかわいかったですね.
私は最後のお話は、ちょっと無理があるような気がしました.
女優さんが素敵だっただけに・・・
満足度★★★★
説明に偽りなし!
重いテーマでしたが決して暗くならず、平和の大切さを改めて感じた大人の舞台でした。笑いどころも多少ありましたが、役者の熱演で心を打たれました。4つの話が少しずつ繋がっているのも楽しめました。どの話もよかったのですが個人的には第三話の平成25年・秋の話が好み。
満足度★★★★★
上品・上質なエンターテイメント
平成25年春―昭和25年―平成25年秋―昭和39年という
4つのオムニバスが緩やかに繋がりながら流れている。
少ない人数の間で交わされる無駄のない台詞が素晴らしく
登場人物が背負う背景が説明的でなく伝わってくるところが巧み。
役者陣の演技にメリハリがあって4本を一気に魅せる。
随所に笑いがあるが、第四話のラストは泣かずにいられなかった。