満足度★★★
もう少し怖さ・恐れがあれば
静かめの会話劇で進んでいくが、その静かに進んで行くのが物語とマッチし、張り詰めた空気感を生んでた。欲を言うなら、しきたりに対する怖さ・恐れ的なのがもう少し感じれれば、もっと濃厚・濃密な空間、時間になった感じはしたかな。
謎が明らかになりそうで、真相(真実かな?)を観客の想像に委ねたのは今回の物語では悪くなはないと感じた。面白かった。
満足度★★★
消化不良
妖しいような不思議な感じは出ていたと思います。が、謎が最後には分かると思っていましたが、曖昧な感じで、結局はよく分かりませんでした。言い伝えや慣わしは、説明のつく物ではないのかな?とも思いましたが、すっきりせず消化不良な感じでした。
満足度★★
良く言えば韜晦だが
韜晦という手法を用いて、この国の陰湿・隠微でまやかしだらけの世界をその側から描いた。どうやら主宰者は、論理で自らを腑分けすることを好まない性質のようである。結果、空気のようなものや雰囲気を守ることにのみコミットすることによって、この国の最もこの国らしい性質に辿りついていると言えるかも知れないが、非論理的である上に神話や物語の古層に迄立ち至っていない為、その説得力は弱いと言わねばならない。
役者達の想像力の翼によって舞台の体裁は保たれているものの、シナリオライターの目指しているものの射程は浅いと言わざるをえまい。
その狭さを意識しているからこそ「山式」というタイトルなのであろうが。外部からキチンと腑分けする視座をも同時に定立し得た時には化けるかも知れぬが、それ迄大きな飛躍はあるまい。もう一つ、可能性があるとすれば神話や古代の物語との格闘を通した取り込みであろう。
満足度★★★
スッキリせん・・・
初見の劇団,劇団名(一瞬,ほのぼの系かと勘違いしてしまう)に似合わず,雰囲気はドロドロ,ミステリアスな芝居。それでも芝居の意図ガ(ちょっと大げさか)わかるものがあれば問題ないが,ストーリーと演じていることはもちろんわかるのだが,どうも説明不足な部分が多く,で,結局どうなのよ?感が残ってしまい,寒い夜に心も寒く,帰路についてしまった。
満足度★★★★
雰囲気ある芝居
脚本・演出は秀でたまとまりをみせていた。芝居は、おどろおどろしい雰囲気を醸し出していた。山奥の因習の世界感が伝わってくる。舞台美術も良く出来ており、演出効果に寄与していたと思う。ただ、どうして惨劇が起きたのか、という状況説明が乏しかった。
また、笑い受けの場面があったが、そこは不要だろう。イタズラに芝居の雰囲気は壊さず、首尾一貫してほしかった。