満足度★★★★
意外とまっすぐ、だからこそ
同じく神奈川演劇博覧会に参加した人間の観点としての感想です。
劇団名からして、ちょっと気楽に楽しめる感じのお芝居かなと思いきや、
本編は結構、日常の生活の中で、一瞬、思いもよらない日常が来た時の、
人間の機微を描いている。
若さゆえ、それが嫌味なくストレートに伝わるし、嫌悪感もない。
逆に、30代を越えた役者がやると、
これはいろんな重いものを観客が背負うことになる。
それを知ってか、知らないかはわからない。
でも、こういうチャレンジができる劇団は、この後何を目指すか、
危なかしくも興味深い。
所詮、演劇は人間を描き。それがどこまで共感しつつも、その先を描くという難題に対し、
何か答えのひとつを出してくれる期待感があった時間だった。