火の昔、ハレの日 幻色闘鱗記 公演情報 火の昔、ハレの日 幻色闘鱗記」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★

    pH-7「火の昔、ハレの日 幻色闘鱗記」観ました
     名古屋のアングラ劇団・結成30周年記念の三本立て公演。私は初めてです。

     かなり手厳しい事を書きますが、団体への悪意や作品を貶めようとする意図はありません。
     クリエイトに関わるものとして感じた事・考えた事を、嘘をつかないように書いています。



     残念な事に、観劇の印象はかなりまずかった…。
     演出や演技というより、構成・劇場選びに問題があるのでは。


     問題は、最初の演目「ハレの日」。
     ちくさ座という円形劇場に、サイズ的にも特徴的にも合ってない感。
     舞台上に最大三人しかいない芝居を、周囲に群舞を入れて水増しした印象が。サイズとしては、七ツ寺など100人未満の劇場向きでは?

     家族三人の役者はよかったが、架空キャラ四人の、月よりの使者、ショタ以外の二人(G、eve)の取ってつけた感に、全く乗れず。
     伝統を重んじるアングラ劇団が、ちょっとトレンドもできるところを見せようとして失敗したようにしか見えない…
    (20年以上前に通っていた豊橋・愛知大学校内で観た、アングラ芝居を思い出した…)


     この一本目の悪印象が尾を引いて、円形劇場を活かした見世物的な二本目「闘鱗記」、群舞が場のうねりを体現するスペクタクル感あふれる三本目「日の昔」までもが、すっきりと観れなかった…。
     これらは、円形劇場の広い空間や形を生かした作品だったはずだけど、とにかく一本目ですっかりテンションが落ちてしまい、集中して観れませんでした…



     今さらながら、ミニマムな「ハレの日」を、壮大な二作品の間に挟んで、アクセントとして構成すべきだったのでは?
     作品と劇場との相性、構成が作品の印象に与える影響は大きいと、痛感した公演でした…。
     自分自身の心構えとして。


このページのQRコードです。

拡大