パフォーマンス「目に殴られた」 公演情報 パフォーマンス「目に殴られた」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    乳首に見えてきたのは私の不徳の致すところです。
    観客がひとりだけ、という作品はこれまでいくつか体験しているが、これまでのものは実のところ観客がひとりである必然性はなかったのに対し、今作は一対一でないと成立しないつくりとなっている。

    きっと演出家は観客に対して、感じればいいんだよ、と言うだろうが、リテラシーが必要と感じた。

  • 満足度★★★★★

    無題870(13-309)
    16:00の回(曇)。雑居ビルというより賃貸アパート風、16:01階段を上がると途中で受付、そのまま案内に従ってさらに上がる、狭く急なその先は風呂場(!!)でした。ヘッドホンを使用するので着装、入り口にカーテン、ここで靴を脱ぎ、一歩中へ、スリッパを履き、(床の)足形の位置に立つ。白い空間、奥の浴室、正面の壁、丁度視線の先に赤いモノがくっついている。ヘッドホンから人の声(70%)+デジタル音声風(30%)、赤い点を見続け、決してずらすことがないように。「一歩前へ」、「一歩前へ」、三歩目で浴室へ入る、指示に従うのがルール、視野の端に浴槽、何かいる…。7月、BankARTで行われた作品の再演(こちらは未見)、実際の風呂場というのがシュール。一人×一人、は「かもめマシーン」で経験ありますが、本作では視界を制限されるので、かなり違いました。ビルを出ると16:23。神田の古本屋に行ってみる、映画「森崎書店の日々(菊池亜希子、2010)」を見て、ロケで使われたお店を訪ねて以来かも。

    ネタバレBOX

    誰かいる…遠藤さんしかいるはずないのに「目を逸らしてはイケナイ」、抑制された視界の反動で自身の反応に気持ちが向かう。いろいろ状況を分析するには、赤い点、白い壁では情報不足、ますます神経が張り詰める。浴槽内で白いモノがゴソゴソ動き、ピンクに変化する。シャワーノズルを掴む手、写真を撮る、何か持たされる…灯りが消え、闇。赤い光のポイントが現れ、目で追うようにと。持たされたのは風呂用の椅子、腰掛け、光を追う。しばらくして手の甲に何か貼られる、灯りが点き…終演、振り向くと誰もいない、SF小説だとこのビルは異次元だったとかだろうか。

    実際は、外の階段に全身ピンクの遠藤さんがいるのでした。二十二会は2作目、先月「これが100である」久しぶりの渡辺さん、そこで演じていたのが遠藤さん。

    ホンの短い時間、野生の感性に触れたような、神経のマッサージを受けたような、邪念が渦巻く自分に向き合わされた気分。

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