ザ・ビューティフル・ゲーム 公演情報 ザ・ビューティフル・ゲーム」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    もう一息で、感動作間違いなし
    この作品は、以前、嵐の桜井さん主演で、観たのですが、その時とは、大分、演出も、台詞も変化している印象がありました。

    キャストの皆さんは、何でもござれのメンバーばかりで、歌も、演技も、ダンスも、サッカースタイルも、一応、卒なくこなされると、感心致しましたが、何か足りないという感覚が終始否めませんでした。

    これはあくまでも、私の印象なのですが、キャスト全員が、少し、器用貧乏めいて感じられるのです。

    役の思いを掘り下げて、ご自身の魂で、演じて下さる役者さんが、あまりいないという印象を受けました。特に、数人のキャストが、役として激昂している場面にも関わらず、歌唱になると、人が変わったように、ご自身の普段仕様の歌い方になるのが、気になりました。

    以前観た公演の役者さんは、歌唱力に関しては、今回のメンバーより、確実にレベルは劣っていましたが、それでも、ドラマ性においては、前者の方が遥かに上を行っていたように感じられます。

    至近距離のミュージカルで、客席なども多用し、各人の実力は、思う存分堪能させて頂きましたが、もう少し、役に深みを持たせて、演じて下さったら、この舞台、一気に感動作として、成功すると思います。せっかく、心の琴線に触れる珠玉の台詞がたくさんあるのですから、魂を注入した台詞を発してほしいなと思いました。





    舞台機構も含め、演出は斬新でしたが、私の席からは、前半の舞台が、かなり死角になって、目では観えなかったのが、残念でした。

    大塚千弘さんのメアリーには、何度も心を動かされ、彼女のキャスティングは、大成功だったと思います。

    ネタバレBOX

    若い役者さんの、顔見世興行的な要素が優先して、芝居を深く見せる工夫を少し、ないがしろにされたのではと感じました。

    アイルランドの当時の、悲劇的な世情より、3組のカップルの恋愛事情に比重が掛かり過ぎて、同じ国民でありながら、カトリックとプロテスタントが、何故ここまで反目し合うのかという背景描写が、不足していた印象です。

    舞台後方のスクリーンに、当時の映像が映りましたが、そんな実際の映像の助けを借りる以前に、キャストが、当時のアイルランド事情に精通し、役の思いを追体験した上で、カラダに落とす努力の方が必要ではと感じました。

    大塚さんを始め、馬場さんも、平方さんも、若い役者さんの歌唱力の素晴らしさは感動をもって聴かせて頂きました。

    サッカー競技を表現するダンスも視覚的に、とても素敵でした。

    アフタートークで、わかったことですが、ほとんどの出演者に、サッカー経験があるようで、だから、名サッカーチームのメンバーとして、観客を白けさせないだけのリアルな動きが可能だったのだろうと思いました。

    客席の2席を舞台として活用し、男女の情交シーンや、嘔吐しそうな場面などを、お客さんのすぐ横で、演じていらっしゃいましたが、きっと、あの席のお客様は、落ち着いて、舞台鑑賞できなかったのではと、ちょっとお気の毒でした。

    ただ、新国小劇場の空間で、至近距離で、若い実力ある役者さんの演技や歌を体感できたことは本当に、幸せでした。

    是非、役や時代背景の研究を深めて、またこのメンバーで、更なる完成度で、再演していただけたらと希望します。
  • 満足度★★★

    北アイルランド紛争の話
    チラシに載っている程度の前知識しかない状態で観劇したので、
    一幕の間は理解に時間がかかりました。
    幕間にパンフ買ったけど特に時代背景の話はなくてがっかり。
    観劇前に多少予備知識を入れたほうが絶対楽しめます。
    休憩20分を含む約3時間。

    ネタバレBOX

    背景を除けばストーリーはいわゆるミュージカルらしいもの。
    仲間の絆、純愛、袂を分かつ親友達、裏切り、死、そして生。
    RENTでエンジェルが死ぬ時ってやっぱり泣いちゃう人多いと思うんですけど、
    なんだかそういう「形式美(様式美ではなく)」が溢れていて、
    全体でみるとなんのこっちゃいってところ多いのですが、
    観ているときは各シーンに集中できて楽しめました。

    新国立小劇場の距離で実力派ミュージカル俳優さん達の歌を聴ける嬉しさ。
    宮崎誠さんをコンダクターとするオケもよかった!
    でも対面舞台のため後ろを向いて歌われる場面が多くて、歌詞が聞き取れないことがしばしば。
    そんな中でも大塚さん、藤岡さん、野田さんはきれいに声が通ってました。

    曲は正直そこまで印象深い曲は無いけれどALWお得意の手法で何度も主要曲が繰り返されるので頭から離れなくなりました。

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