二人のロミオと、二人のジュリエット 公演情報 二人のロミオと、二人のジュリエット」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.5
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  • 満足度★★

    若手には・・・
    若い方が殆どなので、どうにもいっぱいいっぱいな感じ。“台詞が台本から離れていない”感じでした。若手メインの舞台としては、二時間は観ている側も少々きついかなと思います。脚本も朗読劇としての書き方が、少し足りないのではないかと思う部分が多々。普通の芝居なら台詞に無くても、動きや表情でわかることがありますが、そういう部分がかなり抜け落ちているように思えました。キャリアのある方なら言葉だけでも空間に雰囲気が出てくることもありますが、あの世代にそれを望むのは難しいのではないかとも思います。
    演出・照明などで多少のフォローでも出来れば、もう少し何とかなったのではと思います。

  • 満足度★★★

    豊饒と貧困
     ご存じシェイクスピアのロミ・ジュリだが、シェイクスピアの作品内へ現代の若者が入り込んで、ロミオ、ジュリエットと出会い、彼らと関わることで成長を遂げる物語だ。が、シェイクスピア翻訳部分でのダイアローグの煌めき・ボキャブラリーの豊穣に対し、現代の若者達の語りに見られる発想の乏しさ、ボキャブラリーの貧困が、際立つ。恐らく、それは、実際、プアな会話なのであって対話になっていないのだろうし、ボキャブラリーやイマジネイションの深刻な迄の枯渇もその通りなのだろうが、その点をもっと批評的演出で強調して欲しかった。
     発声に関しては、悪くは無いが、未だ身体の深さについての認識は甘いと言わざるを得ない、と終演後役者の一人と話して感じた。何と風姿花伝も知らないのだ! 演劇に関係している人間が、20歳を越えて基本中の基本を記した本も読んだことが無いばかりか、知りもしないのだ。驚く以外に何ができよう。
     アフタートークでも多くの出演者が読む、というレベルで朗読を語っていたことは、矢張り残念だ。身体パフォーマンスが伴わないということをタメの訓練として用いれば良いものを。この辺り、スターシステムの中に在る何らかのメソッドを学んだだけで金科玉条としているのかも知れぬが、それでは、大成できないことが明らかである。
     ジュリエット役だけが、内面からの表現の意味する所を意識していたように思う。彼女は星4つ。他の役者は3つ。トータル3つである。

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