サバンナの掟 公演情報 サバンナの掟」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-10件 / 10件中
  • 20080106
    (○´ω`○)ノ

  • 満足度★★★★★

    闇と光
    今まで見た公演を凝縮して
    きれいなうわずみだけ見れたような、
    快感。雑味なし。

    トラムで見れて今年はいい年になるな、と思った。

  • 満足度

    マチネ
    う~ん。自分には合わないのかなぁ。ツボが近そうなので何回か見に行っているのだけど。

  • 満足度★★★★

    まるで別作品のような味わい
    前年の『女体カーニバル』でのバージョンとはステージが広くなり装置も一新したのにはとどまらず、配役までガラリと変えてまるで別作品のような味わい。
    また、不幸な出会い方をした一組の男女の悲恋物語(?)としての側面も読み取る。

  • 満足度★★★

    こんな雰囲気の
    重たいテーマも扱ってるんですね、柿喰う客は。勢いあるお馬鹿を期待していたので予想外だったけど、これはこれで見ごたえがありました。違う意味での熱さを感じて。そしてやっぱりアフタートークがあるって言うのはいいですね。出来がよくない時にはいいわけっぽく聞こえたりもするけど、そうではないからね。核メンバーのお話も聞きたかったな。

  • サバンナの掟
    2007年10月の「15minutes made」(ザムザ阿佐谷)の中で披露された「傷は浅いぞ(未放送版)」で初めて柿食う客を見て、そのエネルギーとスピード感が、本公演ではどう表現されるのか気になっていた。

    ネタバレBOX


    今回の劇場シアタートラムは、これまでの公演より大きい空間とのこと。

    出演者が31人もいるが、いくつかのセクトに分かれており、それが入れ代わり立ち代りしていくさまは、ふと遊眠社を思い出させるものの、舞台の広さのほか、演出の世界観や構成に対し、役者全体の力が追いついてないと感じた。
    人の隠れた思いが積み重なっていくストーリーの中で、私に一番のヒットだったのは、玉置玲央演じる純江。
    遊ぶ金目当てのいやな女と思わせておいて、実はそのお金はポリオワクチン提供のための募金に使っていた。
    それは自分が子供を産めない身体であるからなのだが、さらにその思いの先に、「子供なんか生まれるな。人間なんて滅んでしまえ」という狂気が立ち現れたのが印象的だった。

  • 満足度★★

    初観劇
    一部の評論家さん達が大絶賛しているのをうけて期待して見に行ったのだけど・・・私には全く良さがわかりませんでした。

    う〜ん、私の感性が鈍いのか。
    本当に疑問。。。

  • 満足度★★★★

    巧妙なドミノ倒し
    出演者が多いのに、スピード感がまったく衰えない・・・。
    個々の出演者にキャラクターの肝の部分がしっかりと課せられていて・・・。
    役者たちがしっかりと演じているのでキャラクター間の相関でドミノがどんどん倒れていく感じ・・・。

    ドミノの配置も実に秀逸で、時間を忘れて見入ってしまいました。

  • 勢い
    今ノリにノッテいる柿食う客の本公演。と言うことで期待して観に行きました。


    シアタートラムと言う200ちょいのキャパながら広々とした、設備も充実している劇場。上手く使いこなせている気がしました。照明がとてもキレイで、作品にマッチしていました。

    ハコが大きいと間が埋まらずに広く感じてしまうことも多いのですが、簡素な装置ながらもきっちり埋めていました。それはキャスト数の多さのためじゃないはず。


    この勢いで王子、吉祥寺と頑張って欲しいですね!

    ネタバレBOX

    終演後に作・演出の中屋敷さんがあいさつをしたのですが、とても緊張されていてなんだか好感が持てました。若いのに凄いなー。まだ23か。
  • 満足度★★★★★

    『サバンナの掟』を観て来た感想レビュー
    空間ゼリー所属の岡田あがささんが客演した演劇、
    柿喰う客『サバンナの掟』を観てきました。

    「観て来た感想レビュー」
    「演出家とゲストによるポストパフォーマンストーク」
    「スジ、要約」
    観て来たレビューを言います。

    【観てきた感想】
    ≪総論、感想について≫
     赤裸々に人間の性について、セックス、援助交際、妊娠、性癖など赤裸々に演じていました。オブラートや隠語で表現せず、人間のもつ欲望、本能が剥き出しになっていました。
     クライマックスは登場人物全員の殺し合い。サバンナの掟。
     主人公の女子高生「比良山ソネコ」を除き全員絶命してしまう。


    ≪各論、岡田あがささんの感想について≫
    「日本初の女性内閣総理大臣、富永正子(トミナガ・マサコ)」という配役で、主役と対決する悪の枢軸といった様相でした。
     客演ながらもメイン・キャスト級でした。

     羽根をまとったスーツ姿がかっこよく、男装の麗人、宝塚、パタリロにでてくるバンコランといった感じで、眉が細く凛としていました。

     男性役でもよかったんじゃないか、と一瞬思いましたが、日本初の女性内閣総理大臣という英雄的存在として演出したかったのかなと観終わって帰路の電車の中でそう思いました。

     人間の狂気、妄想、サディスティック、いやらしさ、憎らしさや醜さがあふれんばかりに出ていました。
     岡田あがさをこの総理役にキャスティングして正解だよ!
    (僕はこんな発言して何様のつもりなのでしょう、調子に乗っていますね、ごめんなさい)

    ネタバレBOX

    【演出家とゲストによるポストパフォーマンストーク】
     終演後に「ポストパフォーマンストーク」と呼ばれるダイアログを聴きました。
     空間ゼリー・ラボでいう所の「アフター・トーク」でした。
     客席の質問コーナーで、イの一番に質問してしまいました。
     2個も質問してしまうという暴挙、会場からは冷たい視線、ごめんなさい。

     僕は知らない。この作家・演出家さんがどんなテーマを訴えたかったのか。
     僕は知らない。この方ははどんな頭の中、心の中を持っているのか。
     僕は知らない。この方はどんな生い立ち、人生観、世界感、ものさしをもっているか。
     だから。僕は知りたい。

     1番目の質問は『寡黙な父親の教育方針「幼少期にどうぶつ番組を見せられていた」の大罪で、少年時代にやれなかったことについて』を訊いてみました。

     ハンサムな2枚目、高校演劇コンクールで優秀な成績を収め、とくに不自由なかった。という答えが返ってきて意外でした。
     なにかしら、愛情が乏しい、女性に虐げられる男性をまのあたりにしたなど
    パンフレットの挨拶文にあった『父の大罪』(※ 註1) がこの作品のテーマとして現れているのかと思いました。しかし僕のこの思い込みとは遠くかけ離れていて違っていたようです。

     刑事コロンボよろしく「あともう一つだけ」2番目の質問を訊いてみた
    『この作品のテーマは何か』

    僕の印象に残ったセリフ、キーワードはつぎの三つ。

    『セックスを生活のツールにしている人がキライ』
    『ハイエナの群れのリーダーはメスである』
    『優秀なメスを探す。強い人で生き抜いてきた。実際に遭遇すると、殺さないと殺される』

    作・演出の中屋敷 法仁さんからの回答
    「オスは優秀なメスに殺される」

    確かに受精したメスはオスを捕食し、子育ての養分とする。
    「カマキリがそうですね」とあいづちを返す。

    「自分自身に主義・主張がない、動物に教えてもらった」

    ここに中屋敷さんの『父親の大罪』の一片があるのかなと思いました。


    (※ 註1) パンフレットの挨拶文を引用

    『幼少期、父親に
    半ば強制的にさまざまな
    「どうぶつ番組」を見せられていました。

    それが、寡黙な父なりの
    子育てのかたちだったのだろうが、毎日毎日
    ライオンの狩りやらカバの交尾やら
    シマウマがハイエナにぶちーって喰いちぎられたりするのを
    見て、育った僕は

    なんだか、よくわからないことになっていたらしく

    思春期になってから親友が欲しいとは思わず、とりあえず
    群れの中に紛れていないと気が済まないし
    恋人なんていらなくて
    とにかく多くの人とセックスできている事実に
    安心感を覚えていたのです。

    残念なことに、23歳になった今でも
    そんな自分の本質は
    変わっていない気がします。

    ので、

    父の大罪を弾劾する
    っぽいこの作品を、このたび
    再々演するのです』

    【公演情報】
    柿喰う客 第12回公演
    <フリーステージ参加作品>
    『サバンナの掟』(再々演)
    作・演出 中屋敷法仁

    http://kaki-kuu-kyaku.com/nextstage12.html


    【スジ、要約】

     女子高生 名罪(ナツミ)は黒ずくめのスーツ姿の男女から報酬を受け取るが、口止め料を要求するシーンから始まる。ナツミはその場で射殺されてしまう。
     クライアントは総理大臣、富永正子(トミナガ・マサコ)。日本初の女性首相で英雄的存在であるが、サディスティックな性癖を持っていた。

     時同じくして、主人公ソネコは、援助交際の接客中に局部を咬まれる。謎の男は逃亡してしまう。

     援助交際斡旋組織の捜査・摘発をしたい刑事は、警部の上杉に捜査許可を求める。しかしことごとく却下されてしまう。
     刑事は警部が援助交際斡旋組織をかばっていると疑う。

     市長は地元出身の総理大臣が来ていることで、ご機嫌を取る。次第に自分が罷免されるのではと勘違いしてしまう。暗殺計画を企てる。

     総理の正子は、援助交際斡旋組織の抹殺を計画し、地元マフィアに暗殺を命ずる。

     援助交際斡旋組織のメンバー達はナツミの弔い合戦だとして、首相殺害を決意する。
     

     主人公ソネコが総理に対面する。目的はナツミの敵討ちではない。自分の大事なところを咬んだ男を探して欲しいと要求した。

     総理は目的は復讐と問うが、分からないとソネコが返答したことに「その男が好きなのね」と逆上する。
     もみ合いの末、ソネコは正子にのしかかり絞殺してしまう。

     クライマックスは斡旋組織、マフィア、警察、市長、総理による殺し合い。主人公ソネコと上杉警部以外は命を絶たれてしまう。

     上杉警部は刑事を殺害した。彼は斡旋組織の顧客名簿を探し消滅させたかった。
     彼が主人公ソネコの局部を咬んだ男であった。

     警部・上杉も銃撃戦の末、瀕死の重傷を受ける。そしてソネコと対面する

     ソネコは「愛してくれた人。あのときも今も顔を真っ赤にしている」と言う。
     上杉は「優秀なメスを探していた。ハイエナの群れのリーダーはメスで、強く生き抜いてきた。実際に会ったとき、殺さないと殺されると思った」と答える。

     ソネコは自分の白い下着を脱ぎ、額から流血した上杉の顔に覆い被せていく。

このページのQRコードです。

拡大