π*π pie pie 「マーブル」 公演情報 π*π pie pie 「マーブル」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    二人芝居堪能
    下北沢劇場。演劇の街。大好きな街だ。松永さん、松尾さんの演劇ユニットπ・π・・・・。作演出はこれまた大好きな脚本家きたむらけんじさんだ。
     時は、昭和60年代、新宿ゴールデン街。一筋縄ではいかない大人の物語。
    松永さんのいい女っぷりに心揺れ、松尾さんの演技にも引き込まれた。
    劇場の『あの柱』も効果的に芝居に溶け込む。マーブルの意味がようやく分かり劇場を出ると、非日常から日常へ静かに時間が流れた。

  • 満足度★★

    なかなかないテーマ
    東京都写真美術館の展示でときおりその作品を観ることが
    できる写真家、「渡辺克己」をモデルに、新宿ゴールデン街を
    舞台にした演劇。なかなかないテーマを扱っており、その点、
    勇気があるなと思いました。それだけに、ラストの展開は、
    もう少しなんとかなったのでは、と残念に思えます。

    ネタバレBOX

    この作品は、渡辺をモデルにした写真家が、学生運動を撮影
    している最中、学生たちに追われて行き着いたバーで、ママさんと
    出会い、そして恋に落ちる…というストーリーです。

    写真家は、自分の「第2の故郷」となった新宿ゴールデン街を舞台に
    次々と作品を取り続け、その写真は大きな賞を受賞するほどに、
    高く評価されていくことになります。それとともに深まっていく、
    写真家とママさんの関係。やがて、写真家はママさんから、彼女が
    元々は男性で女性に性転換したという事実を告げられるのです…。

    基本的には、写真家が有名になり、告白を受け、それを許容するも
    やがてママさんが彼のもとを去る、という話です。気分が重くならない
    ようにか、結構重要なテーマを扱っているのに、そこはさらりと流され
    結構あっけない最後を迎えてしまったのはもったいないな、と感じました。
    せっかく、「楽園」という、密な空間なのだから、もっとそこを突き詰めても
    よかったのでは、というのが、正直な感想です。

    「楽園」なのですが、換気が悪いのか、ものすごく暑くって、途中何度か
    意識が飛んでしまいそうになりました。時期がら厳しいとは思いますが
    多少は涼しくしてもよかったのでは。

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