「死ンデ、イル。」 公演情報 「死ンデ、イル。」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    リアルさ
    多分少なからず似たような事件はあったんではないでしょうか。人間の底の浅さが見て取れますネ。。。。

  • 満足度★★★★

    無題957(396)
    19:30の回(雨)。19:00開場着受付(指定席)、中へ。階段を上がりつつ傘を持て余していると声をかけられ...PADOMAでお世話になっている金子さん、ご挨拶し場内へ。前2列がベンチシート、3列目からイス席(A~)。前後の間隔がほとんどなく普通に座っても膝が前の椅子の背もたれに触れそう。

    正面、左右に白いボード、床面にはグレーの線が入り組んでいて、正面と両壁際に椅子、BGMなし。19:25前説(アナウンス、上演時間なし)、19:33前説2、19:39波の音が大きくなり暗転~21:20終演。こちらは初めて、失踪した少女に関するインタビューという形式は面白いなと思う一方、実際にはありえないだろうとも思いながら観劇。映像の使い方が新鮮で状況理解の参考になりました。

  • 満足度★★★

    みてきた
    私がみたい感じの高田さんじゃなかった。

  • 満足度★★★★

    そういえばモダンスイマーズ
    Bバージョンを観た。HPを覗くと「17日以後はAバージョンで行く」と蓬萊氏の口上。「Bバージョンでは不本意な舞台を見せた事をお詫びする」、という趣旨が書いてあった。
    そうか・・。私はスイマーズの俳優小椋氏と古山氏をよく知る程のフリークでもないが、この時はどちらかが「正解」キャスティングで、なぜか私は「こってり古山」が正解と決め、(Bバージョンの日程ならすぐ予約できたのに)スケジュール調整しようと試みた。結局調整はかなわず、当日電話予約が出来たBバージョンを観た。
    ダブルキャストと言えば世田谷Pであった『クリプトグラム』も登場する3人の一人、子役がダブルだった。この2人のイメージが、動画をみると随分違うので、私はか弱く理知的でナイーブな印象の一方を「正解」と判断したが、これも叶わずだった。しかしこちらは翻訳劇だから元々「翻訳的」(原典からの距離感がある)にならざるを得ず、その部分は評価の中心にはならない。
    しかし、モダンスイマーズでは(というか蓬萊竜太氏の書く戯曲では)、人物の「役」としての掘り下げを強く要求される(それでないと成立しづらい)、そんな印象を持っている。もし重要な役ならステージごとの交替でやるのはかなり冒険だな、という印象が多分チラシを見た時よぎった。幅を持ちにくい人物像は、役者にとってはどちらがその役に肉迫し、最終的に占有して行くのかという事にならざるを得ないという事もあるに違いない。・・そんな想像をしている。
    蓬萊氏の戯曲が「深い掘り下げ」を要求するという感じをはっきり持ったのは新国立の『エネミイ』。芝居を観ていて、ああ何かこの役はもとは少し違った形を想定して書かれたんじゃないだろうか、と感じながら見る、見ながら戯曲世界を自分の中に構築する、という事をやっている。もしかするとこの作家は想像の余地を(不可解さを)敢えて残す、そういう書き手なのかも。
    私が見た今回の舞台は、細部は思い出せないが全体として漠とした印象で、物語世界がふくらんで行く、立体として押し出すためにもう一つ押し出し棒が足りない感じが残った。ただ、残りつつも、前向きに受け止めたい思いが湧いて来た。
    今回は劇団としての再出発的な位置づけとおぼしい公演、どの方向への再出発か、少し安い3000円の観劇料、会場が「スズナリ」であることや、「新劇団員入団!?」やホームページの刷新等々。「上」を目指す志向は否定しえないとしても、それでは「これまでやってきた演劇」は何なのかという自問が、そこはかとなく伺える。健全だな、えらいな、と単純に思った。
    芝居のラスト、新人女優が舞台正面に立ち、拙く台詞を吐く姿の背後にも、劇団の「向かおうとする」足掻きのようなものが想像され、私はうむと納得して帰途についた。過去の幾つかの感動が、劇団の「今」を(作品評とは全く関係なく)思わせられる、そんな邪道(?)も少し自分に許してしまう今回の観劇だった。

  • 満足度★★★

    フライヤーが素敵
    フライヤーが数パターンあり、それぞれ素敵。
    ・・・死んで存在する彼女。というところにひかれて観に行きました。

    ネタバレBOX

    ストーリー上は、彼女は死んでいるか、どうかはわからない。
    が、字幕にラスト、「生キテ、イル」とあったので、死んだわけではないのでしょう。どんなに苦しくてもつらくても彼女には生きていてほしいと思います。
    彼女の苦しさ、つらさとはどれだけのものなのか、つらいのは彼女だけなのか、ほかの人々もそれぞれに苦しさ、つらさを抱えているのではないのかという問題提起があり、それでも人は「生キテ、イル」し、そうあってほしいというのが作者のメッセージなのではないかと思います。

    死ぬほどのつらさを抱えて本当に死んでしまったときにしか、周囲の人はそのつらさを推し量れない。フライヤーの文章、・・・死んで存在する・・・というところからはそういうことを想像していました。
    彼女が少しずつ、追い詰められていく様子が描かれ、いたたまれない思いがしました。でも、周りの人たちもみな、つらい状況ではあるのです。重い話だったのですが、自分のことも振り返る機会となりました。

    みなさん、それぞれ上手いんですが、早めに行ったせいか、なんとなくぎくしゃくしていたような感じがいなめない。後半で観たら、また違った印象になるかもしれません。
  • 満足度★★★★

    呪い
    面白い。110分。

    ネタバレBOX

    震災後、内陸地へ転居した女子高生が突如いなくなり、関係者がルポライターからインタビューされることとなったが…。

    七海(坂田麻衣)…突如いなくなった女子高生。嫌になり、母に会うため海を目指す。
    咲(松本まりか)…七海の10歳離れた姉。夫との仲がストレスフル。母代わりとして頑張ってきた。
    幹男(津村知与支)…咲の夫。七海にセクハラし、逆ギレする。その後家を頻繁に空けるようになる。
    ユウコ(高田聖子)…七海らの叔母。七海の母との確執あり。丸山を愛するようになり、笑顔が増えた。
    丸山(西條義将)…七海の先生。実際には既婚であるが、七海宅を訪れる中でユウコと仲良くなってた。
    翔(西井幸人)…七海の彼氏。そのうち別の女と付き合いだす。ビーマンから悪魔といわれる。
    ビーマン(宮崎敏行)…叫ぶ男。二本松地区で有名なホームレス。叫ぶことで呪いを撒き散らしている。
    古賀(小椋毅)…ルポライター。実際は、フリーのジャーナリストで、世間を見返すため進入禁止区域に入り、そこで七海と出会った。
    セイタ(古山憲太郎)…七海らの叔父。東京在住。七海から連れてってといわれるが、断った。

    失踪することで、皆の心に強くよみがえった女子高生という話。
    ストレスが最高潮に達し、誰も理解してくれず人が嫌になった女子高生が、失踪前に嫌われ者のビーマンに携帯を渡す。ビーマンが言ってた恵まれているという言葉空しく、孤独に陥った人間が終焉に向かう様は、見てて痛々しくある。ラスト、「生きて、いる」という映像が映ったから、死んでないのかもだけど。

    けどまあ、もう嫌になったって感情は分りやすいし、同調できる。彼女がそれを想う様を過去回想にして展開する舞台で、周りの人間が結果的に追い詰めてる様が上手い。ピリピリくる。特に高田聖子。新劇団員の坂田麻衣も上々に見えた。
  • 満足度★★★

    ネタばれ
    劇場が暑いので要注意。

    ネタバレBOX

    モダンスイマーズの【死ンデ、イル。】を観劇。

    久しぶりの新作である。

    福島原発の影響で、浪江町から二本松市の叔母の家に避難している少女が突然の失踪。その原因は何か?それを探るジャーナリストと家族の苦悩の物語。

    ほぼ少女視点で話は進行していき、原因と結果という因果関係でなく、少女の心情を中心に描いているので、理解しずらい部分が多々あるようだ。ただ家族とそれを取り囲む周りの人々との葛藤を通して眺めていくと、多感な時期の少女だから失踪したという訳ではなく、その場所に閉じ込められてしまっている浪江町の人達も生活を投げうって、失踪してしまいたくなるのではないか?と思ってしまうところだ。その辺りは作・演出の蓬莱竜太が得意とする、ある特定の場所から閉じ込められてしまった人達がどのように苦悩して、新たなる道を探るか?という構成は抜群だ。
    そして瞬時に時間と場所が変わってしまう演出法は相変わらず上手い。

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