期待度♪♪♪♪♪
地上
一時売れた流行作家の島田 清次郎の代表作に「地上」というタイトルの作品があると聞いている。未だ読んでいないのだが、遊郭のような所で育った彼の体験をベースにしているとか。廓を描いた作品としては、タイトルもずばり「廓」の西口 克己の作品の方が有名だろうが。何れにせよ、女衒に買われて、苦界に身を沈めるという悲劇は、飢饉のある度に繰り返された貧農の悲劇であった。現代に残る廓で働く女性たちは、どのようにして遊郭で働くようになったのだろう? どんな意識で働いているのだろう? その点にも興味がある。