満足度★★★
あわれ彼女は娼婦
緒川たまきはいつまで綺麗なんだろう。衰えんなぁ。
横町慶子はやっぱり痛々しいよなぁ。
バリバリ踊ってた頃を観ていただけに辛い。
場面をさらう宮崎吐夢はさすがだなと。
生演奏はぴんとこなかった。
ファスビンダーは映画で充分かな。
満足度★★
都市のゴミ達
反ユダヤ的な内容が問題視されてドイツでは長い間上演されなかった戯曲の日本初演で、単純に笑えたり泣けたりする物語ではないものの、退廃的ないかがわしさが魅力的でした。
DVを受けつつも恋人を愛す娼婦と、土地を買い占める金持ちなユダヤ人の男を中心とした物語で、社会の底辺層のやりきれない思いが卑猥な単語が続出する台詞に現れていて、ギスギスとした雰囲気がありました。
良いキャストやスタッフが揃っているのに上手く噛み合っていない印象があり、終盤になってやっと流れが良くなってきたのが、勿体なく思いました。
シーンの切り替わりで生演奏や録音による音楽が流れ(当日パンフレットによると戯曲で曲が指定されているそうです)、ダンスやマイム的なパフォーマンスが行われる構成となっていて、パフォーマンス自体は魅力的な物もありましたが、わざわざパフォーマンスを加える必要性が感じられませんでした。
主役の娼婦を演じた緒川たまきさんが妖艶で美しかったです。深緑のドレスで金色の壁面の前に立つ姿がクリムトの絵画の様でした。横町慶子さんのダンスは動きは少ないものの、非常に洗練されていて引き込まれました。主人公の父を演じた伊藤ヨタロウさんが独特の存在感を醸し出していて魅力的でした。