煙が目にしみる 公演情報 煙が目にしみる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    僕の初めて。
    やっと観る事ができました…。
    人生初めての「煙が目にしみる」の公演。

    今思い返してみた途端にウッ、と込み上げてくる泣きの感情。

    まだまだ数える位の観劇数ではありますが、
    涙しながら笑う事を初めて経験した作品です。

    笑い泣き、では無くて…。
    悲しみの泣きの途中に、ゆっくり混ざってくる柔らかくて温かい楽しい笑い。
    こんな不思議な感覚ができるとは思ってもみませんでした。

    会場の最前列真ん中あたりで拝見してましたが、
    見上げる形となりますが、やはり間近で観る事ができるのは嬉しいです。

    (些細な事ですがひとつ。最前列は子供用のパイプ椅子程の大きさですので
    タオルなど持参して座布団や背もたれに使用されることをおススメします)

    以下に少々…。

    ネタバレBOX

    野々村浩介:
    ”ブ厚い”存在感、インパクト、おおお強そう…!と思わず怯んでしまいそうになる屈強なフォルムでございますが、冒頭の北見氏とのコミカルな応酬でスグにそのレッテルは剥がれ落ちました。
    父として子達を見守り、そして奥さんに対しての感謝の言葉を述べるシーンについては感想を書いている今でさえ目が潤んできやがります。
    素敵な父上だなあと、観ているこっちもまた暖かくなりました!

    礼子:
    先の夏に上演されたファルスチャレンジシアター「ナツヤスミ語辞典」のムロマチ役で「うぉおおお!かっこいいぜコノ人!」と興奮を覚えた小鉢さん。
    今回は万能何でも屋のような働きが評判の礼子さん、そして浩介の妻としての礼子さんでもありました。
    滲み出る器量のよさ人の良さ、この方もまた浩介と同じくたくさんの人達に慕われているんだろうなと思います。
    桂さんによる想いの生中継、家族を残して行った浩介に対する悲しみを
    子達と共にぶつけるシーンは涙が留めなく流れて続けた次第!

    亮太:
    真っ直ぐに生きてる感じがとても強くて、根が素直な感じのする兄。
    登場時の焦りよう、弁当食ってる時の姿…眼がギラギラ光っててエネルギーが弾けんばかり!
    早紀とのじゃれ合いのシーンで大変微笑ましい兄妹で思わず笑みが零れますw

    早紀:
    子供じゃないといわんばかりに背伸びした女子校生、年頃の娘さん。
    ツンとした雰囲気を醸し出しつつも、中盤以降の兄登場によって
    明るく茶目っ気の出る具合に変化を遂げる流れがまた良いですね!

    桂:
    登場時の戸惑いは後半には綺麗サッパリと消え、この婆様の愛らしさが
    時間経過と共に浸透しておりました。
    ちょっと目の離せないところのある暴走気味のおばあちゃん、
    結構色恋沙汰の話も好きなようで、なかなかに乙女気質…!

    原田 泉:
    今回もまたエンジン全開で爆走されており安心しましたw
    正和との組み合わせもまたバランス良く、この二人のキャラの濃さだけで番外編が出来るんじゃないかと思うほどにムードメーカー!
    個人的にこのクドさは好きです!


    正和:
    慌しい姿や頼りの無い感じがとても滲み出ており、
    泉に罵られつつ、尻に敷かれている具合がなんとも好感が持てました!
    親戚に必ずや一人は居る感じのする安定感がたまりません…!


    北見 栄治:
    ド頭からのダメっぷり、そして話の中で明らかとなる壮絶な私生活。
    飄々と揺らめく北見の感じから自由の二文字が浮かんできました…!
    口八丁手八丁であずさと出会っても真面目に交際を重ねた実直さ、しかし娘にはあまり言えなかったのは不安事を与えたく無い気持ちからだったのかなと思ったり。


    乾 幸恵:
    最初のピリピリした感じが観ていて張り詰めてましたが、
    次第に話が進むにつれて、態度が軟化していく姿を観てる内に安心してしまいましたねw


    瀬能 あずさ:
    北見と出会えた事を感謝をする姿勢、真面目な方だなあと思いつつも北見の死因とも考えられる立ち位置に居るという事も考えるとまた複雑なポジションで、実直な雰囲気の方だからこそその部分を意識する事が無かったのかなと思います!

    牧 慎一郎:
    早紀を見る目が妙に生々しく、なにかしらの関係性を想起させてしまう感もありましたが一介のビデオ店店長で良かったですw
    あのニヤニヤした表情が強烈でこちらもニヤニヤしてしまいましたw

    江沢 務:
    淡々と、颯爽と現れては場を締めていくイメージですね…!
    登場の度に空気を入れ換えるぞーみたいな感じがあって、
    いわば空気調整の様な役割があったように思います!


    寒くなった帰り道、
    今日観た公演を思い返しながら、
    温かい気持ちを抱えて帰路につきました。

    皆様お疲れ様でした!
  • 斎場での奇跡
    トータルすると良い公演だったが、「感動の押し売り」を感じさせるシーンもあった。こういう感動は劇場から出るとすぐに消えてしまう。こういうシーンはあえて見せずに観客の想像にゆだねる方が余韻が残るのかもしれない。
    役者さんは皆さん好演だったが、未熟さを感じさせるメンバーも2〜3名いた。今後の一層の努力が望まれる。

このページのQRコードです。

拡大