満足度★★★
オトコの尻はそんなに見せんでヨロシイ
言葉の上では同じ悩みを持つ女性たちを縦軸と横軸それぞれに据え、ミステリー風味も加えた力作にして意欲作。
その意欲は買うし主題(と思ったもの)もワカる(気がする)が、性表現が微妙。
そこまで露骨に見せずに暗喩などでマイルドに描くこともできるだろうに…てかそれがオトナだろ、と思う一方で、過激で露骨な表現ができるのも今のうちだけだし、という気もする(ただし決して容認・擁護する訳ではない)。
いずれにしても、オトコの尻はそんなに見せんでヨロしい(爆)。(王子小劇場で2演目続けてだしな>オトコの尻(更爆))
また、全体的に重めのトーンでの2時間超はややしんどい上に、男女による違いもあろうが「うん、ワカるワカる」でなく「こういうことなんだろうな」な隔靴掻痒感が免れずで、何だかいろいろ惜しい。
そう言えば前週の20歳の国を観ながら「キスに証を求めるのか?」と思っていたら、こちらでは「子供を愛の証と思っていませんか」だったかの台詞があり、(オトコの尻だけでなく)これも偶然?
満足度★★★★
無理解
何とも辛い作品だが、実りの無い純愛の一つの形であろう。DNA変異の可能性など、産む性として生まれた形態を持ちながら、アイデンティティーが、本能や社会的常識とは相反する条件・優生保護法が当たり前とされる生活圏に暮らす人々と反対に産む性としての機能は完全乍ら、恋人が、特殊な傾向を持ち、通常の交わりができない関係の地獄を描いているからである。(追記2013.10.29)
満足度★
ひどい♪
過激なことやってる俺達って小劇場っぽいよね♪勢いとパワー♪ちゃんちゃん♪下半身だけで芝居作るとこうなる♪思想とか意図とかくそくらえなのか♪
金払って乱痴気騒ぎ見るのは時間のムダ♪
満足度★★★
前作と代わり映えのしないフォーマット
ダンスも相変わらず好きだし、いらっとさせる演技が癖になる笹木氏も俳優として嫌いではない。
今作に関しては、芸術性を多少盛らないと、見るに堪えない作品に成り下がってしまう典型だと思う。
無題856(13-295)
19:00の回(曇)。18:18受付(開演45分前と案内があったにもかかわらず時間になってもフォローなし、というか準備できていない、だいたい王子は外で待つのだから時間になったらスタッフが上がってこなきゃワカランでしょ)、18:30開場、パイプ椅子席5列、BGMは往年の歌謡曲、座席に黒いビニールコードのようなものがあったが何に使うのか(持ち帰り不可だそうで)、舞台は、ど真ん中に円形のステージ、奥は暗幕で見えない...これは...「マワル」と推察(もちろん当たり)、その両脇にスペースがあり、鉄網が見える。19:00前説(島田さん、着ぐるみ着用)19:03開演~20:43終演。「つまんなかったら~」をみていて、2作目。王子は帰宅方向なので寄ってみました。印象:散らかし放題の四畳半。もともと繰り返しがダメ。キャラクターの組み合わせ意図(面白さ)がわからなかった。トラウマ、というのはあるんだろうと思う。
満足度★
下品だなあ
剥き出しの欲望を芸無く技術なく垂れ流した感じ?
エネルギーだけは伝わってきたけど、これが受けるなら小劇場のお芝居なんて本当に内輪で回っていく世界なのねって思った。学生の壮大な悪ふざけに演劇仲間が手を叩く。でも輪の外にいる私は引きっぱなしでした。
満足度★★★
想像とは違いました。
面白い部分もあれば長く感じる部分もありました。好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌いだろうな。僕はどうだろう。正直わかりません。むしろ演劇がわからなくなってきました。でも観れて良かったです。ありがとうございます。
満足度★
・・・・
凄い。そしてこうしてコメントするのもなんだか負けた気がするが、もうこれ以降はこの団体を観ようとは思わなかった。本当に精神修行をさせられているような時間だった。外に出れない空間で1分が1時間くらい長く感じる、ある種のレイプを受けてるような感覚になれる世界に飛び込みたい方へオススメです。こういうのを観ると新しく出てきた団体を観に行く好奇心が無くなっていくようだ。興味本位で行くなら観に行かない方がいいと思います。
観客に依存し過ぎなのでは
漠然とした「何か」は感じられる。「何か」は感じられるのだが、それだけである。そこから感動がうまれたり楽しく感じられたりすることはなかった。
私が思うに、「演出が観客の理解力や感受性に依存し過ぎている」のではないだろうか。「理解力のある観客なら理解出来るはず」「感受性に優れた観客なら感動できるはず」…。万人受けする演劇が良いとは限らないが、観客の理解力を正確に見積もるのも演出の仕事だと思う。
ストーリー的には、男の性格・行動が観ていてイライラする。また、あんな男を好きになる女にも共感を感じない。少なくとも中心人物は観客が好感を持てる設定にする方が良かったと思う。
役者さんは皆さん熱演で良かったです。
満足度★★
救われない
愛の証の話。すごく露悪的で、怨念を感じる気持ち悪い内容だった。そういう感情逆なでられる舞台は好きな時もあるんですが、この公演は僕には合いませんでした。好きな人は好きなのかなぁ。
満足度★★★★★
激しい
過激なシーンが多くて、観ていて自然と心身を消耗する。
初めて観る劇団だったけど、終わってしばし放心した。
心をえぐられた。価値あるお芝居でした。
満足度★★
着目点は悪くないが・・・・
どうなんでしょうか。性的描写なしでは作れないものなのでしょうか。
2回も男の尻や同じFシーンは観たくないです。
精神的な表現に徹底して欲しかった!
あんかけフラミンゴ11
テーマの切り込みが珍しいのかな。
えぐい(自分的に) 描写が私はNG。
その表現の仕方で人の心をえぐりたい、衝撃としての効果を狙いたい、という制作サイドの意図があるのかもしれないけど、他に方法ないのかなあ、と思う。
あんかけだけじゃなく、若い創作者にありがちなので、そういうことが「やりたい」時期があって、長い演劇人生の中の通過点なのかもしれないけれども……
一番のネックは客席から舞台が半分見えないという会場づくり。
観客への配慮、観てもらいたいという意識が足りないのかな?と思ってしまいます。
『あんかけ二郎』“飛びました♪”“飛びました♪”
狂うほどの「弱い女」が「弱い男」を想い続ける関係性を過激なまでの演出で描く劇団でしたが、今回は それが逆転したように思いました。
いや、少なくとも、中盤までは 違ったアプローチであることを提示しながら、実は「弱い女」と「弱い男」は何ら変わらなかったのです。
キャストの男女比で いえば、女10人と男1人の構成と なっています。「ハーレム」の単語さえ よぎった比率が、「草食系男子」ばかりをフューチャーしているように感じました。
「子供を作りたくない」という青年に、「やらせて」と迫る女子の両者は、現代社会を極端な形として「見える化」する設定でしょう。
私は中絶は 冒してはならない行為だと考えていますが、日本人の風土からすると、若い女性を中心に意識は低い。
ただ、過激劇団の声が聞こえる劇団でも、「中絶」を文字通りの悲劇として描いた点は社会派ですし、実施後の女の様を「見える化」したことを「過激」の一言で蹴散らすには もったいない かもしれません。
最近、LINEやTwitterなどのSNSが衣食住の一つに収まるくらい普及するなか、演劇の表現方法に 取り入れる形が浸透してきました。
3年前の演劇を考えてみたいと思います。AとBとCが同じ場にいるとして、AとBの会話を聴くCの反応も なければ不自然でした。
また、AがBに対し「あなたのこと、とても心配です」と発信しておきながら、直後「はあ?どうでもいいし…」と呟く芝居も無理があっと思うのです。
※ネタバレへ
満足度★★★★★
サイケデリックな純愛物語。
演劇を観て、終演後にこんなに大号泣したのは初めてです。観ている途中から首から肩に掛けて震えてきて、それが徐々に降りてきて終盤には足の指先までが震えて。カーテンコール後も席を立てなくて、ロビーに出てから大号泣。心臓が痩せる思いでした。何にこんなに心を震わされたのかなと考えると、実際明確な答えは出ません。薄暗い照明の中、互いへの思いを必死に伝える恋人達の姿、妊娠を巡る様々な愛憎、それらがこちらが正気を失うギリギリのラインで、空間を斬り裂く様に表現されていて。脚本の巧みさと、困難な表現に役者さんの精神を引き上げる演出を観ていて、ああ、島田さんて物凄い天才なんだなと思い知りました。物語的に、女性としてお腹が痛くなる舞台でしたが、演じる女優さん達はもっと精神を削っていることでしょう。命懸けの舞台を見た結果が、あの号泣だったのかななんて振り返って思います。
満足度★★★★
祝・大学中退!
『つまんなかったら言ってね、死ぬから』がまったくピンとこなかったんだけど、今回は良かったですよ。相変らず過激な題材を並べただけ感は否めないけど、けっこうグッとくる瞬間が何度か。主宰は慶応を中退して演劇に専念するようなので、今後も期待したいですね。