満足度★★★
後半のボリュームがもう少し
いやー壮大(笑)ここまで壮大とは思わんかった。話はわりと淡々と進むのだがナゼか目が離せなかったなあ。後半のエピソードのボリュームがもう少し欲しいなとかは感じましたが、面白かった。
満足度★★★★
「百万回生きたねこ」の「その先」?
言わば「伯爵クロニクル」。
不老不死の主人公が愛した相手に関する5つの挿話。それぞれに味わいが異なり、後半ではスケールもアップ、そうして迎えるラストはて思いきりロマンティックかつ「もののあはれ」も漂うという…お見事♪
途中では「百万回生きたねこ」の「その先」を描いた気もしたし。
ただ、初日のためか暗転が微妙に長く、時として流れが切れかねなかったのは惜しい。
なお、この日のマチネでコワい女子高生たちを観たので、こちらの二場でピュアな女子高生を目にして救われる。(笑)
満足度★★★★★
あなたに逢えてよかった。
不老不死。大昔から語られてきた永遠のテーマ。誰もが一度は想像をめぐらせたことがあるけど、誰も経験したことはない境地。
ずっと死なない伯爵のことばは、流されてきた後悔に苛まれてか少し陰をおびているけど、天然入ったとぼけっぷりは、やっぱりクスリと笑わされます。
暗転で細かく切り替わる場面も、伯爵のボケをとても引き立ててくれたと思います。
人との優しいつながりを手にしても、誰も伯爵のように永くは生きられず、気がつけば56億年。でも、そのあいだ「伯爵」はずっと「伯爵」で、「先生」や「アニキ」や「宇宙人」になったりはしませんでした。もっと愛してくれた人も、もっと永い時間を一緒に過ごしてくれた人もいたかもしれないけど、ブルボンと過ごした時間は特別だったんだね。
そして最後の呑み会。
そこでは、創り手の方々の、観ているぼくたちの「そうあって欲しい」という望みが結実していました。きっとみんな後悔なくお別れすることの難しさを知っているから。あのラストシーンでは、自分のこれまでの不実までも赦されたような、そんな救われた気持ちになれました。
すべての出会いに「ごめんね」よりも「ありがとう」が交わされてたら嬉しいな。
公演パンフで中嶋さんは「きっともうこんな楽しさと苦しさがパンパンに詰まったお話は書かないと思います」と書いていましたが、また書いてください。
『伯爵のおるすばん』を、ぼくは涙よりも笑顔でうけとることができました。どんな寂しさもユーモアと優しさで包んでぼくたちに届けてくれる、そんな作品を待っています。
満足度★★★★
長編を初観劇
ソワレ観劇。
15minutes made vol.11「お父さんは若年性健忘症」、師匠の部屋「花柄八景」と、ご縁があって短い作品を拝見していて、今回はで長編を上演するということで、こりゃ逃しちゃならん!と行ってきました。
ちらほらと評判を見て、せつなくてどうしようもなくなっちゃうのかと思って身構えていましたが、そんなことはありませんでした。
せつないのは少しだけで、あとはあたたかくて空気よりも軽いいとしさと優しさが胸いっぱいに詰まって、気持ちが沈むこともしぼむこともありませんでした。
伯爵にとっては一瞬だったかもしれないけど、その一瞬もこんなに鮮明に、しっかりと質量を持って二人の前にあったんだっていう記憶が、ぎゅーーーっと圧縮されて宝石になったみたいな。とっても心地よい時間をすごせました。
満足度★★★★
非常に良かったです!
終始バカバカしさと愛しさで溢れている作品でした。中嶋さんの作品を見るのは15分の作品を合わせて三度目ですが、観ていて愛したくなる人間の描き方が非常に上手い。過去から未来に変わっていくとき、舞台スペースと限られた小道具の中でどのような世界を表現していくのか期待しながら拝見していましたが、見事にそれに答えてくれた。バカバカしい瞬間を絶妙に入れることにより可笑しな設定をこちらに飲み込ませる技術が素晴らしい。楽しい時間でした。
満足度★★★
時を超える「ありがとう」
不老不死の男とその恋人達の長い年月に渡る物語が、押し付けがましさの無い笑いと切なさでスマートに描かれた、ウェルメイドな作品でした。
18世紀のフランスの貴族の家から話が始まり、現在より少し前の時代の高校、現在より少し未来のヤクザの事務所、1000年後の人類が滅びた時代、56億年後の宇宙消滅の日を舞台に、それぞれの時代で恋人との出会いと別れが描かれ、「ありがとう」を伝えることの大切が優しく表現されていました。
各時代で主人公の職業が異なっていて、歴史物、学園物、任侠物(ボーイズラブ風味)、SF物、と様々なテイストを盛り込んでいたのが楽しかったです。
後のシーンで活きてくる台詞や、時代設定をネタしたジョーク等、言葉の流れが巧みでありながら自然で心地良かったです。
「宇宙が終わった後に行われる、生まれて死んで行った人全員が集まる飲み会」というイメージが素敵で、ラストにその場面が演じられ、そのままカーテンコールに繋がって行くのが洒落ていました。
学園物の場面は連作ショートコントの様な仕立てだったので、暗転がテンポ感を出していて気になりませんでしたが、他のパートでも時間の経過を示すのに暗転を多用していたのにはしつこさを感じました。
脚本と役者が良かったので、それをしっかりと見せるオーソドックスな演出にしていたのは、それはそれで良かったと思いますが、個人的には、映像や文章では出来ない、生の舞台ならではの表現をもっと見せて欲しかったです。
満足度★★★★★
無題855(13-294)
17:00の回(曇)。16:10会場着、受付は始まっていて、チケット裏に整理銀号。当日券の列は別にできていました。16:30開場。舞台は暗幕でみえず。楽日だからかガンガン詰めてお客さん満杯、真ん中の通路にも客席。17:00上演(暗幕にアニメ「1611」年をカウント、たぶん1秒ごと)。テーブルとイスとベット(基本形)~56億年を経て19:07終演。「15 Minutes」を除いて2作目。あと7千万年待てば弥勒が現れたかもしれないし、「エマノン」は30億年、「オーランドー」(バージニア・ウルフ著、映画版「オルランド」は1992年)は300年、バンパネラはもう少し短いのか。いずれにしても出会いと別れ。笑いと悲しみと慈愛、「時間もの」としてよくできたものだと思いました。
満足度★★★★
涙止まらなくなった
置き去りにされることが怖くて、在り続ける事が苦痛で、でも。。。という不死ものの定番なのだが奇を衒う事がない演出と役者の上手さで涙止まらなくなった。時系列にストーリーを繋いで行く中でいい役者を贅沢に使っているのも素晴らしい。
満足度★★★
ウルヴァリン:HAKUSYAKU
長いね。
もっとすっきり見せられる腕はあると思うんだけど、
その辺が苦闘の跡なのかな。
各パートのヒロインはそれぞれ魅力的で、もっと見たかった。
満足度★★★★★
誰かと出会うために生きている。
静かで切なくて、でも穏やかで優しい終末のおはなし。
心に残るような台詞が沢山で、それを口にする役者さんたちも皆素敵だと感じました。
世界が愛おしくて仕方なくなる。
とても良い時間を過ごさせてもらいました。観に行ってよかった。
満足度★★★★
不老不死
笑いの中に哀しみが横たわっていて。強烈に惹きつけられるわけではないがなぜか目が離せなくなる、そんな舞台でした。前半の2つは素晴らしかったですが、その分、後半が気持ち弱く感じましたね。
満足度★★★★
愛と生を讃歌しなくちゃな
小泉さんに招待状は出しただろうか?小泉さんは観に来ただろうか?彼女が観たら号泣したんじゃないだろか?小泉さんの歌ををこんなに感動的に聞いたことはかつてない。(ちなみに私はそれほど小泉さんのファンではない。)この歌を初めてて聞いたわけではないので脚本あってこそはもちろんのこと。ひとつひとつの言葉が良かった。ただし、前半の暗転の多用は私には耐えがたかったな。
満足度★★★★
評判通り素敵な芝居です。
不老不死という主人公、そして出生も解らない子供のような存在。
そんな子供が遥かな時を経て、清々しくも最後を迎える事が出来るなんて
序盤からは想像が出来ない、しかもこんな切なくも優しい舞台で
あんなに笑の要素が盛り込まれているなんて、絶妙な匙加減とテンポ
イケメン?の伯爵の誕生期・思春期・自暴自棄・家住期・そして解脱
そんな弥勒のような長い時をキュンと笑と悲しみを持って見る舞台。
それぞれの時代の大事な人が豪華リレーです。
(彼女が邪魔で☆コロリ)
満足度★★★★★
大好きでした。
チケットプレゼントでいただきました。単独公演は初めて観劇いたしました。
観て、何日か経ったいまでも思い出してじんわりとした気持ちになります。
ずっと死ななかった彼のこと。 というチラシの言葉も好きです。
全部素敵でした。
満足度★★★★★
不老不死
望む話はあるけれど、欲望と快楽だけを望むのであれば良いかもしれないけれど、ちゃんと人と向き合うと、必ず見送らなければならない宿命!壮大な時間軸にシリアスになりすぎない演出で、重くならないせつなさを感じました。伯爵の愛した女性がタイプはちがうけれどもそれぞれに魅力的で、伯爵への愛は逆に共通の母親的な見守る愛を感じました。
満足度★★★★★
(*^▽^*)ワロタ
人にはいつも傍らに誰かがいるし、いなければならないんだなと思った。
たくさんの感情を知るために。一人では心は動かない。
一人でいたいと思う、幸福なのか不幸なのか解らない願いを持った自分にはちょっと煩わしいけど。
すごく面白かった。見に行って良かった。
死なないということは、いつまでも労働しなければならないことだと思い至って切ない。