満足度★★★★
遅くなりましたが…
とても面白かったです。思春期の女の子の心情が細かく描かれていて、どの子にも少なからず共感できました。自己投影をしてしまうのは、私もかつて女の子だったからでしょう。
古いアルバムを思いがけず開いてしまったような、そんな気持ちになりました。
小さい舞台でしたが、シンプルな演出がとてもよかったです。
満足度★★★★
青春と言えば辛すぎるほどの
DOLLという作品を見るのは、これが二回目で、一回目は実際の高校生が演じた舞台を見たのでした。そこには必然的にリアリティが生まれる。それを今度は高校生という時期を過ぎた人間が演じるとなると、役者の技量が試される舞台となるのは間違いない。そう思って観ていたのですが、舞台上に立っていた五人の笑顔や泣き顔は、あの多感な時期の少女像をしっかりと描いていて、素敵だと思いました。青春と言えば辛すぎるほどの一瞬を切り取ったシーンは、観ていて胸を詰まらせられました。演出も瑞々しい感性を研ぎ澄ますようなモノが多くて良かったです。(少しやり過ぎな部分があったと感じたのも否めませんが…)
どしゃ降りの雨のなか、劇場までやって来たというプロセスも、効果的な演出になっていたと勝手に感じてしまいました。
あと、小劇場で二時間というのは少し長丁場のように感じてしまいました。
感慨深い。。。
念願の『DOLL』初観劇。如月小春作品の中では一番好きな戯曲だけど、実際舞台を観るのは今回が初めて。未だ色褪せない名作戯曲でした。
全体的な雰囲気は良かったと思います(選曲とか特に)。ただ…
満足度★★★★
少女たちの思春期
思春期の女の子達5人は、高校1年で寄宿制の学校に入ったルームメイト。如月 小春が、実際に起こった集団入水事件を基に書いた本作は、未だ、世界と向き合うには幼い、期待と不安にないまぜになった少女たちの不安定で幽き在り様を呈示した。