満足度★★★★★
ヨーロッパ企画「建てましにつぐ建てましポルカ」観ました
開演前から異常にワクワクさせられる、使い方の可能性を考え抜いて設計されたセット(ちょっとエッシャーっぽい)を、さまざまなベクトルから縦横無尽に出入りする、パワフルな役者陣から目が離せない舞台。
情報のエスカレート、飽和のさせ方が巧み。
最初はちょっとテンポがのろいかなあ、と思ってたら、みるみるうちにはずみ車が激しく回る。
度肝を抜かれたネタが、しばらくしてまた出た時には、「…そういえばあんなのもありましたなあ」w
主人公も観客も同じペースで、どんどん状況を持て余していく共感性。
ラストはもう、ほとんど「8時だよ!全員集合!」ノリ。
プライド高く、都合の悪い情報を次第に切り捨てていき、大局からも目を逸らしていく主人公らは、現代日本の私たちの姿かも。(風刺だw)
安定のヨーロッパ企画。
前回「月とスイートスポット」と、さまざまな点で対照的。(叙情性ーナンセンス、一本の筋書きーバラエティ、時間ー空間)
一日とはいえ名古屋公演があってよかったなあ。