ビールのおじさん 公演情報 ビールのおじさん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    J・鶴田。。
    最後の仲直りの言葉には胸がつまる思いがしました。世界最強タッグのチャンピオンは仲のいい夫婦がふさわしいという事でしょうか。。非常に好感の持てる舞台でしたが、まだ役になりきれていない役者さんも見受けられましたのでそこは残念でした。

  • 満足度★★

    集中力を消費させられた芝居でした
    すごく面白かったんですが、狭い劇場内で喫煙されてましてねぇ・・・。
    最前列のお嬢様の幾人かも咳き込まれていました。
    なので超個人的に星は2つ引かせてもらいました。

    ネタバレBOX

    消えていったナオちゃんと、
    追いかけていった25歳の男の子のその後の情報がもっと欲しかったです。

  • 満足度★★★★★

    くり返すさざ波のように
    人生いろいろです。

    ネタバレBOX

    鹿児島の片田舎、長男が死に、葬式に間に合わなかった次男たちも到着し、ようやくみんなが揃った後の話。

    みんなに色々なことがあって、さざ波のようなことがくり返し、くり返し起こることによって、長い目で見ると世代交代が行われていく、どこにでもある小さな大河ドラマ、素晴らしかったです。

    そんなあ、ずるいよ、大事なこと隠していて。大事なことは言わない人種、男たち、ホント良く分かります。共感しました。

    作・演の特権でしょうか。ずるいよ、中年のおっさんにあんな可愛い安城レイさん演じる彼女がいるなんて。

    一番主体性が無いような三男が結局家を守ることになりそうな気配、不思議な巡り合わせですが、そういうこともありますね。良く分かってらっしゃるといいう感じです。

    10月8日に肝臓がんで亡くなられた島倉千代子さんと同じ、肝臓がんであと数ヶ月のビールを禁じられたビールの叔父さん、最後は故郷で過ごすことになりそうで、悲しいけれど羨ましかったです。
  • 満足度★★★★★

    期待通りでした
    大人のお芝居でした。判り合える境界がしっくりいっていて、いろんな楽しみがありました。淡々とした中で、非日常が当たり前に提示されていくところに、違和感もなく、ジーンと響く台詞も魅力的でした。ここ1ケ月の間、否応無く身辺に死を受け入れてきました。これまで自覚することはなかったですが、劇中の台詞が沁みることで哀惜の深さに今更ながらに気付けました。観にきて良かったです。

  • 満足度★★★★

    日常の隠れている事!
    何でもない日常の中にもっと感じなければならぬことが隠れていることを認識せなばならない。ダイナミックなドラマは要らない。人が生活するだけでそこには何かが存在し、感じるものがある。
    100出せる力をワザと50しか出さない潜在的なパワーとその空気を芝居から感じとれた。思いの丈伝わっています。

  • 満足度★★★★★

    堪能しました
    地方出身で東京で暮す者にとって、なんとも生々しく、ズッシリとくる芝居でしたね。鹿児島の農村が舞台でしたが、宮崎出身の自分には一部共通する方言が懐かしかったです。しかし役者さん達みんなうまい!

  • 満足度★★★★★

    素晴しい。
    脚本も役者もしっかりしていたので安心して観ていられました。次回に期待が高まります。自分としては今年のベスト。

  • 満足度★★★★

    非演劇的演劇
     事件らしい事件は殆ど何も起こらない。或いは、曖昧に処理される。それだけに役者の力量、筋の運び方、目立たない演出が重要になる。伝統的にカソリックのフランスでは、ヌーボーロマンに照応するようにアンチテアトルが起こったが、日本の伝統には、そもそも、絶対基準というものは存在しない。物事は、浮かび流れ去る泡の如きものであり現象であるに過ぎない。能で日本人の心の働き、魂の働きの極限領域として狂が描かれるのは、絶対が無いからである。その為、或る表現の強度を高め、保つ為にはその在り様の極北を目指すしかないのだ。
     今作でその強度を保障しているのは、土地、土地柄である。だから、方言は必然になるのだ。このように劇的なるものを避ける手法を自分は、非演劇と名付けておこう。未だ、この手の作品は少ないかも知れぬが、一つのムーブメントになる可能性は秘めているかも知れぬ。
     とても分かり易い例を今作の中から1例だけ引いておく。タイトルの「ビールのおじさん」だが、通常の主役ではない。寧ろ、老子の“上善は水の若し”という思想に近い。

    ネタバレBOX

     鹿児島の辺鄙なエリアで米作を営む中農の長男が亡くなった。連絡を受けた兄弟、縁者が集まる。TPP締結を目前にし、ただでさえ少ない働き手を失った三男の智和は、以前、亡くなった長男が動かしていたコンバインに巻き込まれて、足を怪我して以来びっこである。現在は、大学を止めると言い出した長男の娘、姪の尚と、都会から住み込みの農業見習いで来ている慶一郎が手伝っているが、将来の展望は明るくない。
    皆に声を掛けた嫁、倫代は6年前には籍を抜いていた。ただ、尚が大学を出る迄は、一緒に暮らすと約束していたに過ぎない。そんなこともあって、彼女は、家を売ろうと考えても居た。
     そこへ長い間実家へ戻らず長距離トラックの運転手をしていた次男の智良が帰って来たのだが、親子ほど年の離れた女が一緒である。麻子と言うが、彼女は余命半年と言われた智良の体を気遣って、酒、煙草を禁じている。それでも、智良は隠れて煙草やビールを遣ることがある。智良がこんな生活をしているのは、何をやっても兄に敵わない自分の居場所が無かった為、故郷に居続けることに耐えられなかったからである。
    麻子は、以前、完璧と言える彼氏と付き合っていたが、彼に合わせる為に自分も完璧になろうと背伸びをし、疲れ果てていた。そんな時、智良の肩肘はらぬ生き方に出会い、付き合うようになった。
     今は天文館のスナックでママをやっているめぐみは、倫代との結婚前に、長男の息子を産んでいる。名を正と言うが知恵遅れである。正は、初めて会った尚を気に入り、追いかけ回すが、結果は定かではない。ところで、尚が大学に行かなくなったのは、子供を堕ろした諸々の事情の結果である。
     現在は渋谷のブティックで店長をしている妹の智香。彼女は、智和の嫁、美希の同級生で子供の頃はデブでブス、友達になってくれたのは美希だけといういじられキャラだった為、現在ではダイエットに随分気を使っている。
     その美希の高校時代の彼が、転勤で鹿児島に戻って来た。以来、彼女の心に恋が再燃、智和との間が、怪しくなる。唯、この件を契機に夫婦は、互いに腹蔵の無い話をすることになり、結果、雨降って地固まる、ということにはなった。
     
  • 満足度★★★★

    キャラがしっかり立っている・・
    俳優陣の演じる各々のキャラがどれもしっかり立っていた芝居でしたね。
    ですから、終演後にお声を掛けさせて頂きお話したら案の定役柄とは全くの別人だったという具合で・・・、感情移入して最後までとても楽しめました。

  • 方言の芝居って難しいですね
    最近、方言で話す別の芝居を見た。
    比べてしまっては悪いが、方言を話す芝居をするなら、まずはそれを自分のものにしなればなるまい。
    「会話」になってるとかそれ以前に、言葉が自分のものになっていない役者さんがちらほら…

    「ビールのおじさん」こと智良役、パートナーを失った母・倫代役、障害を持つ正役は良い意味で印象に残った。
    智良役は、「あーいるいる、こういうヘラッヘラしたヤツ」というのが体現されていた。それは一種の照れ隠しだったりもするのですが。鹿児島弁も立ち居振る舞いも一番自然。
    倫代役は「家庭の中を仕切ってきた母」と、「好きにするってどういうこと?と考え込む女性」の二面性を表現出来ていた。この二つの面でこうも印象が違うなんて…
    正役は一目でそれと分かった。「(パソコンに)触らないよ」と言いつつ興味津々な所や、「馬鹿」と言われて怒り出す所などは本当にそういう子みたいだ。

    脚本は、結末や理由を曖昧にしている部分が目立った。
    「こうかもしれない」「いやこうなるのかも」といった考えさせられるものではなく、「あの二人って結局どうなったの?」とか「あの人結局何してたの?」とか。
    自分はこういう所をハッキリさせておきたい人間なので、この辺りは消化不良。

    すみません、それから智良が尚に関してしていた勘違いがどういった勘違いだったのか、私には分かりませんでした。
    お客さんから笑い声も起こったので、分かる方には分かったのだと思います。私の理解力不足であることを願います。

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