SUPER SOUND THEATRE MARS RED 公演情報 SUPER SOUND THEATRE MARS RED」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    SOUND THEATERは舞浜アンフィシアターだとあそこまで豪華演出になるのか
    SOUND THEATERの中では珍しく有名男性声優ぎっしり回で、お客様の9割近くは女子だったような。
    えー、明日もあるのでネタバレは避けるとして私ごとですがちょっと前日徹夜してしまったのもあって前半少し意識失ってしまいました(舞台/朗読鑑賞の上で初の大失態です)。

    それもあって一部兵士達の設定がわかっておらず、後半もうお話にまったく集中/感情移入できないかなあ、と残念な想像をしてたんですが、後半のお話と演者さんの演技の盛り上がりで見事に気持ちを引き込んでくれました。
    笑い中心でありながら、色々なものを絡めたいい締め方をしたなあ、と思います。
    前半(多分1、2分だと思いますが)見逃してしまった部分も観たいのでひさびさ舞台演劇のDVD注文しました。

    ネタバレBOX

    ちょっと箇条書きで
    ・ 舞浜アンフィシアターは広い、音響もすごい
      セットもMARS REDというSFチックを表現してるのか異質でありながら豪華
      今回のバンドは和洋折衷な曲調がこれまた「いい感じ」

    ・ どこかの情報でヴァンパイアになってしまった兵隊たちの話、
      というのは知っていたのですが、序盤いきなりいかにも
      ソルジャーという装いの人がワイヤーアクション?で
      10m近く引き上げたり後で今度は天井30m近くから降りてきたり、
      今までのSOUND THEATERにはないぐらいの豪華さでした。
      照明演出、スモーク、ファイアー、花火その他も当社比3倍以上。

      ※ ただ、あくまでも朗読劇は「まず話に集中したい」と
        いつも自分は思っているので過剰演出は
        ちょっとマイナスイメージもあったかなあと。

    ・ 大正時代、日露戦争後?、などちょっと歴史に詳しくない自分には
      初期設定こそ入っていけないものがありましたが
      ・ 地震で崩落した劇場に取り残された女子2人がストーリーテラー
        (後に片方はS級ヴァンパイアと判明)

      ・ ヴァンパイアという異質の存在が悪事を働く為、
        その対処の為にヴァンパイアウィルスに感染した
        ファンパイア兵士たちが活動している、という設定。
        後に日本軍の快進撃自体の裏に
        死人を元にしたヴァンパイアを利用していた、という
        「生きてる人の為なら死人を使ってでも勝つ事が重要(若者を活かす為)」
        「死人の尊厳を奪って勝ってそれで良いのか」
        という、大正SFストーリーの中でもちょっと重いテーマが

     ・ あとキャラ設定の中で石田彰さんが博士チックな発明の数々を行い、
       それを某デパートに横流しして設けていた、という設定も
       (後にその研究こそが、メインストーリーの大きな事件と
       物語のファイナルにつながっていくのですが)

    ・ 前半、休憩、後半パートの中、基本はヴァンパイア兵士達の
      笑いネタの多いトークを中心に進んでいくのですが、
      まず豪華声優陣のトークがおもしろい、そしてその中で出てきた
      「(チェスに勝つより)まずはクィーンを守れ!」
      「(ヴァンパイアになって夜しか行動できなくなったので?)
      天ぷら食いたいなあ」
      など、ちょっとした会話の中のネタが物語の最後に
      大きく胸に染み入るような意味を持つ事になる、
      という点が演者さんという言葉のプロと
      脚本という物語作りのプロ達の仕事として「いい味出してるなあ」
      と感じさせました。

    ・ ただ、今回演者キャスト数が7名と多い為、それぞれの設定が
      (特に兵士について)名前、個性、ヴァンパイアか否か、そのレベル、など
      ちょっと把握するのが大変でした(前半意識が飛んでたのもあって)。
      前回の「The ONE」のように新撰組を3人の登場人物で演じきる、
      ぐらいの方が朗読劇としては観る側にとっても理解しやすく、
      テンポもよく進むのかなあ、という気もします。


    あと、公演終了後の物販宣伝で担当の人がムリに面白い事を言おうとしたのを、
    石田彰さんが「アドリブダメなら下手に話伸ばすな!(笑)」のように
    突っ込んでいたのが、声優スキーな自分にとってはたまらないツボでした。

    またこういう豪華声優陣で色々なお話をやって欲しいですね。

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