青山ねりもの協会第九回公演
青山ねりもの協会第九回公演
実演鑑賞
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2013/07/26 (金) ~ 2013/07/27 (土) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.aoneri.com
期間 | 2013/07/26 (金) ~ 2013/07/27 (土) |
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劇場 | 要町アトリエ第七秘密基地 |
出演 | 平澤萌花、佐々木明奈 |
脚本 | 金谷奈緒 |
演出 | 金谷奈緒 |
料金(1枚あたり) |
2,500円 ~ 2,500円 【発売日】2013/06/10 前売り、当日券共に2500円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 7月26日(金)20:00 7月27日(土)15:00/19:00 (開場は開演の30分前より) |
説明 | どうして、「名前」があるのでしょうか? 例えば、「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造となむ言ひける。」の文から始まる『竹取物語』。昔話『かぐや姫』で有名な日本最古の物語です。あの『かぐや姫』のおじいさんには実はちゃんとしたさぬきの造麻呂という名前があります。 確か、昔聞いた『かぐや姫』の昔話には、おじいさんとだけしかでて来なかったはずです。名前はありませんでした。ずっと、おじいさんはおじいさんだと思ってきました。聞いた話によると、この時代の物語で、ちゃんと名前がある人物は珍しいらしいのです。 なぜ、おじいさんには名前があるのでしょう? こんな解釈があります。昔は、言霊の信仰というものもありました。言葉には力がある。名前というのもその意味合いが強く、そのものに力を授けるといいう意味合いで名前が付けられます。おじいさんの名前もこのニュアンスで作者に付けられた可能性がある。おじいさんはこの物語の世界で偉い人でも何でもない竹取の翁だけれど、力を持つ人なのです。 では、おじいさんの力とはなんでしょうか? おじいさんは、このあと、この物語の主人公のかぐや姫と出会わなければなりません。かぐや姫は、この世の人ではない、特別な人です。ただのおじいさんだったら、かぐや姫に出会わなかったかもしれません。さぬきの造麻呂だからこそ、かぐや姫と出会うことができたのです。しかし、おじいさんは最後、かぐや姫と悲しい別れを経験します。その際に、おじいさんは血がでるほどの涙を流したと言われます。かぐや姫に出会わなければ、そんな老体にはキツすぎるつらい思いもしなかったのかもしれません。ただの、竹取のおじいさんであったなら、質素で心穏やかな暮らしで一生を終えられたかも知れません。 こんな解釈なんてやまのようにあって、どうとでもないものだけれど、でも、なんだか、そのドラマチックさに魅かれてしまうのです。 あなたと出会わなかった人生と、あなたと出会った人生、どちらが良いものだったのでしょう。なんて、そんな中学生の恋みたいな、恥ずかしくて強いなにかしらが名詞の言霊にあるとしたら。 今回はそんな「名詞」についての演劇をやりたいと思いました。『竹取物語』の話ばっかりしてしまいましたが、タイトルは『言葉・5 ~犬の名は…。~』前回公演の「言葉・0」から一気に「5」へ。もっと自由に、もっと勝手に、「言葉」と向き合えたらと思います。 |
その他注意事項 | |
スタッフ |
例えば、「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造となむ言ひける。」の文から始まる『竹取物語』。昔話『かぐや姫』で有名な日本最古の物語です。あの『かぐや姫』のおじいさんには実はちゃんと...
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