満足度★★★
浅草は
大正時代から演芸の街だったわけだから、考えると空恐ろしいほどの歴史の蓄積があるのです。リトルシアターの裏には浅草駒太夫さんのお店もあるし。
やや自虐的な脚本も意外な感じだが、とにかく芸界の歴史をよく勉強・研究している。
でもひょうたん池は不忍池よりちょっと小さい位だったろうから、飛び込んで死んだ人がはたしているだろうか。
満足度★★★★
ストリップと演劇は巧みに融合
電動夏子安置システムの渡辺美弥子が出るというので観に行った。通常はストリップ小屋に出ている踊り子さんと女優が合体しての舞台で、通常はお笑いや一人・二人芝居用の小さな小屋での公演。浅草にある「あの世」と「この世」の境目にあるBARを舞台に、そこに関わる女たちの物語を、ストリップを交えて展開する。BARのママとしての渡辺と常連客の水野さやかが環境を作り、次々と4人の踊り子の人生が踊りを交えた芝居で展開される。
このユニットの旗揚げを観損ねていたのだが、正直言って踊り子さんの演技は大丈夫なのか、という不安がなくもなかった。しかし、考えてみれば、毎日シッカリ舞台に立っている人達なので、下手な小劇団の若手役者よりも遥かに確実に自分の存在感を主張できている。それらを必要以上に絡めないことで、芝居として何となく各々の女の人生/半生が透けて見えてくるのが巧い。その意味で、脚本の経験は少ないらしい牧瀬茜の力量はなかなかのもの。楽しい舞台だった。
客のほとんどは踊り子さんの本拠地での常連らしく、芝居の小屋とは少し違った雰囲気もまた楽しい。