満足度★
祈りのダンス
カンパニーのメンバーがそれぞれ作ったソロ作品を、出演の順番はあらかじめ決めずにその場の雰囲気でステージに出て来て踊る形式で発表する公演でした。
多くの作品が静かに祈るようなテイストで、また短いシークエンスを繰り返すのみで展開に乏しいものが多かったので、頻繁に眠気を感じました。
11人が出演していましたが、出演順が不定だったので名前が分かりませんでした。
前半1番目
重心を不安定にした舞踏的な動きとエレクトリックジャズの組み合わせが新鮮でした。
2番目
鐘の音が鳴り響く中をゆっくり動き続けるだけで、展開がないので単調に感じられました。
3番目
嵐に向かって進む姿をストレートに描いた作品で、自分に酔っている感じが好みではありませんでした。
4番目
待機中のメンバーが波の音を出す楽器を鳴らす中、腕をクロスして祈るような動きが続き、単調に感じました。
5番目
頭を床につけて地面に祈るような動き、途中からアフリカ音楽が流れるものの動きにはあまり変化が感じられませんでした。
6番目
様々な感情の叫びを手前に座った2人がエコーのように繰り返したり、紙飛行機が投げ入れられたりと、他とは異質な作風でした。
後半1番目
精密にコントロールされた動きやフォルムがとても美しく、全体の構成としてもまとまりがあり、今回の公演の中で唯一ダンス作品としての完成度に達していると思いました。
2番目
風にそよぐような動きが繰り返され、終盤に異なる動きが現れるものの発展しないのが残念でした。
3番目
ゆっくりさまよい、途中から体に虫が着いたような仕草を繰り返しまた元の動きに戻っていく構成で、動きに魅力が感じられませんでした。
4番目
童謡的な音楽が流れる中を何かを探す様に歩き回り、ダンス的な動きはあまりありませんでした。
5番目
手前から奥に床をゆっくり転がる後に他のメンバーが紙風船を置いて行き、幻想的で美しかったものの、ダンスとしては単調に感じました。