劇団俳小第33回本公演
劇団俳小第33回本公演
実演鑑賞
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2007/09/27 (木) ~ 2007/10/01 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.haishou.co.jp
期間 | 2007/09/27 (木) ~ 2007/10/01 (月) |
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劇場 | 東京芸術劇場 シアターウエスト |
出演 | 斉藤真、隈元勇治、村松立寛 |
脚本 | 畠山貴憲 |
演出 | 入谷俊一 |
料金(1枚あたり) |
4,000円 ~ 4,000円 【発売日】2007/08/01 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | あらすじ 太鼓の音が力強く、太く、低く響く・・・。そこに、自分達の作った和太鼓の音色を聞く白石家の姿がある。 和太鼓職人としての伝統を意地でも守りたいが跡継ぎに恵まれない長男・白石幸一、和太鼓職人になることを拒んでいる息子を持つ次男・白石晃、そして、第二次世界大戦の時に特攻隊で戦死した兄の存在を隠してきた父・白石靖・・・。 そんな家族が新築の家に引っ越しすることになり、家の荷物を整理していると、白石靖の兄・清が書いた手紙が出てくる・・・。 手紙の内容は、清が出征してからの様子が綴られている。 清が配属された部隊は、野中五郎少佐が率いる陸攻隊、通称、野中一家だった。野中一家は、出撃する際、陣太鼓を打ち鳴らす仕来りがあり、その役割を太鼓職人の家に育った清が引き受けることになる。そして、野中五郎は、二・二六事件で反乱決起して拳銃自殺した野中四郎の弟であることを清に打ち明ける・・・。 野中四郎は、二・二六事件を決起する前日まで、協同と自由が両立する進展とは何なのか、悩んでいたという。その話を聞いた清は、正しい進展について考えるようになる。 そして、ついに出撃の時が来る。 離陸して目的地に向かう途中、米機と遭遇し、味方の援護戦闘機が次々と敵機にやられ、野中一家の面々も次々に狙われる。 そんな中、野中五郎は清に、ここで犬死せず太鼓職人になるよう脱出することを促すが、清は拒む。仲間がどんどん死んでいき、野中五郎も絶命してしまう。そして、清も・・・。 一体、正しい進展とは何なのか・・・。 戦争が終わり、頑なに太鼓職人ではなく画家になりたいと願っていた弟の靖は、清に導かれるように太鼓職人の跡を継ぐことになっていく。 企画意図・趣旨 今回は、太平洋戦争の中で、初の人間ロケット爆弾“桜花”に関わった青年達の苦悩を通して、抗いたくとも決して叶うことのない時代を、盛大な太鼓のリズムの中で描いた作品で、若き俊才・畠山氏が劇団俳小のために書き下ろしたものです。 劇団俳小は、この作品を取り上げることによって、時代閉塞とも言える状況になりつつある現代に一石を投じることが必要であると考えて、今回の上演を企画しました。 萬スタジオBack upシリーズで最優秀審査員賞を受賞したり、FM沖縄開局20周年平和記念ラジオドラマの脚本を書いたり、講談社の漫画へ原作を提供したりと、様々な分野で注目を浴びているシアター・ジャンクの代表兼座付作家の畠山貴憲を、新作書下ろしとして招聘するのは劇団俳小としては初の試みではありますが、時代の中に翻弄されて生きてきた「若者」と「時代」の姿を問い続けている畠山氏の作品は、劇団俳小の舞台造りを通しての人間性の復活という劇団方針ともマッチしており、今まで以上に演劇的に密度が高く、同時にエンターテイメント性も持ち合わせた舞台を造り出せると思っています。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 美 術:内山 勉 照 明:小宮 俊昭 (ステージ・ライティング・スタッフ) 音 響:射場 重明 (東京演劇音響研究所) 音 楽:高橋 久美子(パシフィック・スタジオ) 和太鼓作曲指導:邦楽 太線 舞台監督:三輪 マスオ 制 作:いがり たかし |
太鼓の音が力強く、太く、低く響く・・・。そこに、自分達の作った和太鼓の音色を聞く白石家の姿がある。
和太鼓職人としての伝統を意地でも守りたいが跡継ぎに恵まれない長男・白石幸一、和太鼓職人になることを拒んでいる息子を持つ次男・白石晃、そして、第二次世界大戦の時に特攻隊で戦死した兄の...
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