満足度★★★
宗教色の強い結末が意外
宗教版「イヌの仇討ち」からの「教祖誕生」あるいは「母性最強説」…と思いきや、宗教色の強いオチは意外。
が、考えてみると「奇蹟」で締めるよりテはないような気がして、これはこれでアリ、な感じか?
満足度★★★★
人間の
負の側面、そのパワー、弱さ、醜さ、また、カルト?の内部、詭弁の力、組織と人間社会の怖さ、みたいなものが激しく描かれていました。。 役者の方々の演技には隙がなく圧倒されました。 若干ステレオタイプ的な滑稽にも見えるところもあるようにも思いましたが、現実の世界でもそういったことが普通にまかり通っていたりすることも考えるとそれも含めてリアリティを追求しているとも言えるかもしれません。 SF?的な側面や客観的な視点があることがある意味救い?にもなっている訳ですが、それによって演劇というエンターテイメントの形になっているのかな、と。 あとは、細かいことですが、始めの方に、もうちょっと教祖が教祖たる由縁というか立派な?きれいごと?みたいなものが描かれているともっと説得力があったかなぁとも思いました。 演劇としてのレベルはすごく高いと思いました。
満足度★★★★
演技力
人間が考え出した思考の中で最も不合理で間尺に合わないものは? と問えば、正解は、無論、宗教である。従って、理性的に思考することが出来ると自負する人間にとって、宗教とは、赤子の頃から刷り込まれたのでない限り、滑稽でしか無い。但し、世界は不条理に満ち、その不条理を負わされ呻吟する多くの人々が、それに頼らざるを得ない現実というものがあるのも事実なのである。この辺りの事情を演技力とシナリオの良さ、本質を衝いた演出で見せる。(追記 5.18)