満足度★★★
初めて観たけど…
大阪を本拠とする、ノンヴァーバル・パフォーマンスが東京に進出、ということで観に行った。映像と身体的表現を組み合わせ、音楽的な処理で全体を繋げ、観客を巻き込んでの舞台は今まで観たものとは少し違っていると思った。ただし、全体を繋ぐコンセプトみたいなものが感じられなくて、いくつかのシーンがややブツ切りになっている印象は否めない。セリフがないので、海外で評価されるというのは分からなくないが、少し分かり易くしすぎたのではないか、という印象が拭えない。
満足度★★
楽しい音楽的パフォーマンス
黄色いレインコートを着た5人が映像や身体動作や日用品を用いて音楽を奏でるパフォーマンスで、様々なアイディアが楽しかったです。
パフォーマー達が渋谷の雑踏の中から劇場にやって来る様子をライブカメラで追う導入で始まり、自転車の様々な部分を叩いてリズムを奏でたり、段ボール箱に映像を投影してバチで叩くのと同期して映像を変化させたりと、楽器ではないもので音楽を演奏するユーモラスなパフォーマンスが続きました。
スナック菓子をかじったり、カップ麺をすすったり、洗面器に顔を浸けてブクブクと息を吐いたりと、日常的な動作で音楽を奏でるパフォーマンスは最初はインパクトがあるものの、何分間も持続させる程の魅力は感じられませんでした。
冒頭と最後で人間関係が逆転する、スーツケースを用いた表現が洒落ていて良かったです。
アイディアやテクニカルな面は良かったのですが、それぞれのパフォーマンスが独立していて1本の舞台作品としての連続性や強度が感じられませんでした。オーヴァーなアクションを用いた分かりやすい演出で、想像していたよりも子供向けなテイストだったのが残念でした。