満足度★★★★
なんとも言えない感情
釈迦の教えの中に人間が避けられない4つの苦しみのうち「生」「老」「病」があった。最後の「死」はここにはない。でもそこに住んでいればいずれ予想よりも早く訪れることを暗に示していた。
生きる事の哀しみをダンスや役者の軽やかさが重くしない。みんなあちこちに散らばっている他愛ないことなのだ、と感じた作品でした。
若い時に見たら何もない芝居じゃん、と思っただろう。人生はバラ色だと思ってたから。まるでこれから子供が産まれるあの夫婦みたいだったんだろう。
満足度★★
期待感が大きかった
普段の危機感の無い、のっぺりした生活の延長線上の小手先のお芝居っていう感じでした。青年団に所属する演出家と聞いていたので、見えないものがどんな風に見えるのか、と期待したが。まだ、私は観劇の素人なんでしょうね。
満足度★★★
おやすみなさいとおかえりなさいの真ん中で
おやすみなさいとおかえりなさいの真ん中でどんな世界が待ち受けているか、楽しみにしてましたが、ビニール傘がたくさんならんだ、大池さん風ふりつけされた演劇の世界観を感じた、60分でした。
満足度★★★★★
進化してる新作
会場に入ると、舞台美術にやられる。シンプルで機能的だけど、すごく雰囲気出ている。エアコンの冷房強め設定が、上演中の熱量の高さを感じさせてテンションあがる。実際ものすごい濃い60分でした。始まったらあっという間。
満足度★★★★
うろ覚え ?
3.12人災を普通の人々が、懸命に受け止めてゆく姿を淡々と描く。女子の感性の透明度を上げたような作りになっているので、詩的な味わいの舞台だ。”桜の園”は言うまでも無く、ブルジョワ勃興期の没落階級の話だから経済が背景だが、この作品の背景は制御できない科学技術による人災が背景なので、わざと”うろ覚え”としているのだろうが、内容は、深刻である。そして、各家族に起こっている不幸の原因に影を落としているのが、3.12人災かやその複合的結果であることすら、感じさせるのだ。ラストシーンも見逃せない。