満足度★★★★★
身体と映像に世界を編み上げて
映像との融合ということであれば、
これまでにもいろんな試みがあったと思うけれど、
文字や色、さらには映像が
ここまで生きて役者達とともに世界を組み上げていくのは
はじめてみました。
なにせ映像や画像ですから、
当然役者と異なる印象や切っ先があって、
でも、それらのパフォーマンスに抗うのではなく、
むしろそれらと細微に呼吸をあわせニュアンスを作り物語を広げていく、
ロールの不思議な実存感にがっつりと捉えられてしまいました。
僕の知っている現実日本
すごくよかった
いたかった
つらかった
こわかった
どうしようもなかった
なにもできなかった
この作品を思い返すといま自分のしていることを見つめることになる
だから23歳のニートがパソコンで文字を打ってるのを見つめながら思い返している
そしてそれのちっぽけさと側にあるチョコベビーのちっぽけさはどちらがより密度の高いちっぽけになれるのだろうと
ちっぽけってなんだ?
ちってなんだ?
ってなんだ?
ぽってなんだ?
けってなんだ?
?が?として威勢良く立っている
?の下の点だけ赤色に染めるようクリックして
おもいのほか赤くなって焼けて燃えて国立市ごと消滅して
ただ跡が残る
残された跡の上から服を着て
今日も眠るまでいきる
満足度★★★★
恐れ入ったぜ、山本卓卓!
極めてオーソドックスな会場の設えとほぼ十八畳間だけのシンプルな装置からは想像し得ないモノローグとダイアログ、それに光と影の共演。「あんなカタチ」で劇空間を切り分け、「あんなモノ」と役者を対話させるとは恐れ入る。
さらに対話にとどまらず「共演」までさせたり、プロジェクションマッピング風だったり、だまし絵ならぬだまし芝居な見せ方もする発想には脱帽。
恐れ入ったぜ、山本卓卓!
ところであれも「照明効果」の範疇に入るワケ?(笑)
満足度★★★★
映像と身体と音声
上演時間90分。映像と身体のコラボで表現。ダンサーでもある役者がそろったことで芯の通った身体表現となっていた。核心に迫りすぎない作品で、今後何かの拍子にああこのことか、と思い出しそう。
満足度★★★★
この手法は…
レンタルビデオ屋の店長、そこのバイトですぐに呪いをかける女、店長の妻、ビデオ屋を利用する同棲中の男と女、その女の友人、そして、みみず。不思議な登場人物が、全編プロジェクタで投影される映像・色・言葉と芝居をする、という独特の手法で作られている。前作でも使ったらしいが、それは観てないので、新鮮に感じた。俳優同士が絡む部分は少なく、映像を巧く使って、場面によっては美しく、あるいは、奇妙な味わいを出しているとは思う。とにかく不思議な気分になったのは確か(^_^;)。