春のおたより 公演情報 春のおたより」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    元反政府活動家とは
    反政府活動家をやめた者のことです。それなりの理由がありました。

    ネタバレBOX

    胃の辺りに棲む身体の中の牛が鳴くと、もう我慢ができないくらいに飽きてしまっておさらばしたくなるそうです。反政府活動も恋人も、そしてそろそろ人生も。

    半口開けてボーっとした男にはピッタリの設定でした。それでも元カノまでが、死ぬより徴兵忌避の方がいいと真剣に逃走を考えたところを見ると、こんな男にも足は臭いですが魅力的な面がきっとあるのでしょう。

    作家の鈴江俊郎さんは、セミを鳴かせたり牛を鳴かせたり、日本にクーデターが起きたり反政府活動があったり、不倫やフリーセックスみたいな自由恋愛があったり反政府活動の行き着くところが婚姻制度の否定と称する一夫多妻的なものであったりと、ちょっとパターンが似たところがあるようです。

    因みに、セミが鳴くとは、そう言えばあんなにうるさかったセミがいつの間にか鳴かなくなった、死んじゃったのかな、まっいいか、俺には関係ない…というくらいの意味です。

    期待しないふりをして期待するってもろ現世利益を願っていることで、あまり好きなシーンではありませんでしたが、ラストで二人の女性には期待していた汽車の音が聞こえてきました。三人の結婚式、出征前の束の間の幸せといったところでしょうか。

    男に牛の鳴き声が聞こえなくて本当に良かったと思いました。
  • 満足度★★★★

    あの武骨な会場が!?
    劇団員による自主企画。時節柄タイムリーな題材を扱った作品を選択したこともさることながら、演技・明かり・音によってあの武骨なルデコの4階からイントレが(脳内で)消えてマンションの部屋や用水路脇、竹籔に変貌するのがさすが。

  • 満足度★★★★★

    無題699(13-124)
    19:30の回(曇、少し冷えるか)。18:53受付(長田さん)、開場(通常は、19:00受付)。LE DECO4階です。「線のほとり」からで6作目になりました。お話は「説明」にある通り。脚本の鈴江俊郎さんを検索すると「宇宙の旅、セミが鳴いて」の作家さんで、この作品は「THETRICKTOPS」でみました。大きな舞台での本公演とは趣を異にしたちょっと大切にしたいお芝居。受付の時にスタンプカードをいただきました。本作+「空のハモニカ」+「11月の新作」でプレゼントだそうです(楽しみ!)。いただいたチラシに「凪の樹海」がありました(作:長田さん。7月は微妙な月になりそうなのですが、都合がつけばぜひ)。前日、ひとつ下の3Fに来ていたのですが、3Fの床はフローリング、本作もそちらがよかったのではないかなぁと思いました。パイプ組みの間にテーブル、カップ、お皿類、書籍雑誌に新聞、タバコ、灰皿、ライター、電話...。19:22前説(箱田さん、90分)、19:32開演~21:10終演。カエルの鳴き声、虫の声、せせらぎ、汽車の音...本当に聴こえているのか、聴こえていると感じているのか。 追記します

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