満足度★★★★
植木屋ならではの・・・
「植木屋が演る、植木屋の芝居」というだけあって、施主が代替わりし、先代が愛した日本庭園を西洋風の庭園に変えたいという要望に揺れ動く植木屋の親方という、現実にありえそうなエピソードを軸に、師弟関係や兄妹の関係を人情豊かに描いた作品。登場人物それぞれの心情が丁寧に表現され、個人的にはとても好みな芝居だった。造園会社の社長、照山慶司や主人公の妹でリンゴ園を営む木村次郎の登場が物語にアクセントをつけて笑わせてくれる。無農薬で育てたりんごが蕾をつけたことに子供のように大喜びする次郎と、自身が手がけた庭を潰さなけらばならない植木屋の親方、松山吉郎の対比に焦点を置いて観るのもひとつの観方だろう。
満足度★★★★★
自然に生かされている
自然を守る、自然と共存する、自然を愛でるetc.. 全て人間優位の言葉だ。でも人って本当は自然によって生かされている。私たちが忘れかけているそんな根本的なことを改めて気づかせてくれるお話でした。すごいと思ったのは、登場人物がみんな本当の家族や仲間(や仇?)に見えた所。日頃から植木屋として仕事や生活を共にしている役者陣ならではの一致団結したお芝居は、他に観ることは出来ない貴重なものだと感じました。自信を持っておすすめしたい劇団です。今回は5年ぶりの公演らしいのでお見逃しなく!
満足度★★★★
命
命の論理、命に向き合う者の倫理、この双方が原点だ、という姿勢に賛成だ。それにひきかえ、原発人災の結果を受けて尚そのことに気付かない原子力推進派の愚かなこと!!(追記5.11更なる追記5.17)
満足度★★★★
松ぼっくりⅢ
日常起こりそうな出来事が植木屋と上手く結びつき、最後まで興味深く観劇することができた.剪定の方法など随所に入れてあるのも良い。
特に植吉さんの妹役高野さんと義弟役宮島さんの演技が私には印象深かった。