どらっぐ・ど・東京 公演情報 どらっぐ・ど・東京」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    好演もあるので内容をスリムに
    ミュージカル的な空気もあり、笑いや楽しさを出しつつ、人間の裏や悪い事の代償を伝えようとする意図が伝わりました。色々と尺も兼ねて詰め込み過ぎでしょうか。僕は二人の役者さんが気になりました。以下

    ネタバレBOX

    斉藤さんの芝居がとにかく光る。通常と、せむし男の奇形状態での差を演じ、権力に頼る哀れさ、届かぬ恋の悲しさを感じました。観ていてあまり考えずに上手いと思える。業者の土居さんも面白い。作品は役者さんの名前をそのまま引用しているのでしょうか。渋い容姿に赤ちゃんスタイル、更に露出という性癖のギャップがぶっ飛んでると思いました。
    改善して欲しいと思うのは、カーテンコールも尺もまず長い。ドラッグという代償に焦点を絞ってもよいのではないでしょうか。上京してくるにしても都道府県の件とか無理に入れているような。ダンス、舞や色んなものがあり過ぎて詰め込み感が強かったです。女性陣にもう少し頑張って欲しかったと思いました。斉藤さんの奇形で初対面のリアクションがあまりに不自然に思えました。都庁したのホームレスに絡まれたりしたとして、巨大な瘤や言動から普通もっと警戒するし、メイクをするならもっと出来たはず。ミュージカルのようになるならもっと勢いよくやって欲しいです。場所が変わるにつれ看板を使っていたけど、そこまで使用しなくてよかったのでは。テーマが結構好きで役者さんも気になったので、やたらと色々気になるところも多かったです。ありがとうございました。
  • 満足度★★★

    お金か愛か?
    途中まで少し分かり難いストーリーに感じましたが、後半から面白くなりました。結局は、お金か愛か?生きていくにはどちらが必要か?というテーマなのかな?と勝手に解釈しました。2時間を超える舞台でしたが、必要かなと思うシーンもあったので、それを無くしてもう少し短い方がいいかな・・と思いました。主役の方の演技がとても良く、最後は切なくて切なくて仕方なかったです。

  • もがき
    当日パンフの演出の挨拶文にこの作品は、
    3人の作家の作品が下地になっているとのこと、
    私はその作家の作品をほとんど読んだことがないので、
    満足度評価はほかの方に任せます。

    ドラッグというとどうしても、もがきという言葉を想起してしまいます。
    苦から逃れたいがためのドラッグということで。
    私は何か大変なことにぶつかると、もっと別の選択・生き方が
    あったかもしれないなと思うことがよくあります。
    しかし、苦と思ったとしてもそれは、先天的な障害ゆえの苦以外は
    自分が選んだことにより発生する苦であると思っています。
    この劇ではもう一つの生き方は切ない終わり方でしたが、
    逃れられない宿命をみんなもっているということを
    話の内容の方向とは矛盾するかもしれませんが、
    改めてそんなことを感じました。
    芝居の中では、立ち退きを迫られている若者が地方から出てきている
    という設定のためか、東京、東京と連呼して比較しているような台詞は
    なぜか、上京してきた人の変なコンプレックス目線的なものを
    感じました。かくいう私も上京者ですが(笑)

  • 満足度★★★★

    ミュージカルに
    前のかたが書いていたように、ミュージカルにしてしまえばよかったのにと私も思いました。最初のところもお金の歌をみんなで歌ったら、インパクトあったと思います。

  • 満足度★★★

    この寂しがりやさん!
    途中、ミュージカルみたいにみんなで歌ってたけど、芝居全体をもっとミュージカル仕立てにしちまえばよかったのに。
    みんな声はいいし、歌はうまいし。踊りもそこそこ。狭い舞台で歌って踊る。日本舞踊もあり。いいミュージカルになったと思うな。
    『ダンシィングインザダーク』だっけ?あんな感じの暗いミュージカル。
    思いつきで言うなって感じですが。

    ネタバレBOX

    『ジキル博士とハイド氏』みたいなやつだったよ。設定は逆だけどね。
    孤独な人みたいで、薬を飲んで惨めなせむし男になると、女が哀れんでいたわってくれる。それが嬉しくて、薬を飲み続けるんだけど、、、。
    普段は冷たい不動産屋で。その女に対しても冷たくあたってしまう。女も男に冷たい。

    いやあ、よっぽど寂しかったんだろうなあ。日常生活が。(ぼくも他人のことは言えませんが)
    脚本で、前もってその辺も表現できてればよかったのに。ほんとはすっごい寂しがり屋さんなんだって設定を。
    そうすればもっと素直に感情移入できたと思うな。ひょっとしたらほろっと出来たかもしれないのに。

    女性へのアプローチが、不器用過ぎ。
    「おれを愛してくれるか」なんて。
    うんっていう女なんていないって。

    でも主役のひと、がんばってた。
    せむしのときは、肩にも膨らみを入れてて、不気味さを増殖させてた。
  • 満足度★★★★

    痛み
     薬をやった状態で愛される、或いは、人に好かれることとビジネスで成功して、傲慢になり誰からも愛されないことと、そのどちらをも己一人で体験した男の話。斉藤役を演じた役者の演技が光る。

    ネタバレBOX

     斉藤の地所と持ちビルには、行き場の無いアーティスト、娼婦らが屯して暮らしてきたが、近隣の再開発計画でひと儲けを企む斉藤と不動産ディベロッパーらは、屯する連中の切り崩し、追いだしにあの手この手を使うが、行き所の無い現住者達は、中々出て行こうとしない。一方、斉藤に研究費援助を頼みに来た薬学研究者は、精神や肉体にダメージを与えず、快感だけを齎すドラッグを開発していた。一応の完成はみたものの、臨床が済んでいない。そこで、研究室を訪れた斉藤の珈琲に完成したばかりのドラッグを混入して臨床試験を始める。珈琲を飲み終えた斉藤は、やがて体温の急激な上昇と喉の渇き、悪寒を訴える。肉体的苦痛も伴ったもので、首には大きな瘤ができ、足も片足は萎えたようになってしまう。動作、反応の鈍化も認められる。斉藤は、そんな状態で街に出るが、偶々、馴染みの娼婦と会っていたディベロッパーに水をせがんだ為、暴行を受けてしまう。それを止めたのが、立ちのきを迫られていた住民であった。中でも、斉藤の手首の痣にハンカチを巻いてくれたとも子の優しさに、生まれて初めて斉藤は、人の心の温かさを見る。
     薬の効果が切れた後、斉藤は元の姿に戻ったが、とも子のことが忘れられず、終に、愛を告げる。然し、やり方が、傲慢でとも子からは相手にもされないどころか、完全に肘鉄を食わされてしまう。思い余った斉藤は、再度、研究者から薬を入手、服用して、とも子に会いに行くが、会って間もなく、薬剤による発作を起こし、事務所に逃げかえってしまう。だが、どうしてもとも子の温かさが忘れられず、使いをやって、最後に残っていた薬を入手、一度に総てを飲んで、とも子に会いに行くが、オーバードーズで死を迎える。

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