レーニン伯父さん 公演情報 レーニン伯父さん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-10件 / 10件中
  • やはり
    美術すごかったです。あらすじよりイメージが印象に残る舞台でした。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    評判通りに素晴らしい芝居でしたね。形式美があって、混沌として、分類不能な不思議な世界。大いに楽しめました。ハプニングの対応も見事でした。

  • 満足度★★★★★

    評判通りでした
    舞台美術が良いとの評判通り、とても良かったです。
    凝ったステージや衣装で、時にドキッとさせられました。
    実際に見ると、あらすじで読んだよりも想像力をかきたてる展開で、2時間が短かったです。

    ネタバレBOX

    最後も「な、中村君?!」と言った驚きがあり、また次回も期待したいと思います。
  • 満足度★★★★

    舞台がすごい!
    まず、舞台(美術)が凝っていた。高さ奥行きを十分に使った演出に一緒に行った友人もご満悦。衣装も凝っていて物語世界に自然に入り込めました。
    次に中身について。流れるような会話の中に時折クスッとくるような種がありました。後半の「感じろ!」的な部分も考慮すると、演劇の魅力が散りばめられていたようで、お腹いっぱいです。
    あと、レーニンやチェーホフ(当パンに記載)をモチーフにしているのかな、と思いながら、レーニンもチェーホフも詳しく知らない自分が見ましたが、関係なく楽しめました。知っていたらもっと楽しめたかと思うと少し損した気分です。これを機にチェーホフや歴史の本を読んでみようかな。

  • 満足度★★★★★

    類稀なこだわり!
    小劇場での芝居で、これほど舞台セット、小道具、衣装に拘っている劇団はまれだと思う。評判通りとても素晴らしい!これらを見るだけでも楽しい。しかしこの劇団はさらに上をいく。なんと芝居中にこの舞台セットを・・・するのである。
    びっくりしました。開場時間が遅れること納得。芝居のほうもシリアス・ギャグ・音楽(ミュージカル的歌)もあり、飽きない。照明も役者の気持ちの変化で頻繁に変えていて、とても分かりやすい。
    十分満足致しました。

  • ハプニング続出!重装備の中の軽快コメディ




    世界に公開される、「偉大な人」


    もし、ソックリさん が 仕事として横たわっていた、としたら…。

    地方ロシアの邸宅をモチーフとし造られた、精巧なセットである。
    衣装も、中央アジア寄りの民族衣装をおもわせる もの があり、史実に則っていた。
    また、ロシア政治史上、最も「偉大な人」を題名で語っている。

    その重装備に巻き起こる“コメディ”は、まったく軽快であったため、私は 新たな可能性を感じてしまった。


    26日夜の回は、日暮里を破壊してしまいかねない、ハプニングの連続だった。オープニングから家政婦の女性が食卓へ持って行く「グラス」を割ってしまったし、役者が客席の間を通り抜ける際、観客も反対側から登るシーンさえ あった。

    この二大事件だけではなく、他にも小さなハプニングは 生まれている。

    しかし、「今日は 大変ね…」なる切り返し があったとおり、重装備を身に付けた軽快なコメディが見所なので、そうしたハプニングを笑いに転換することも可能である。

    それは、まるでフライパン返しで具材を こぼした婦女が慌てふためく 可愛さ かもしれない。
    強面のミシュラン•シェフに 同じ現象は起こり得るだろうか。

    歌とダンスについては、控えめな演出だったと思う。重装備な舞台のなか、その鎧にピンクやオレンジのペンキを塗立て、エンターテイメント性を与える効果は あった。
    ただ、この舞台の面白味は、歌やダンス以外の、「水と油」を交ぜた 斬新さ にこそ 存在する。
    セットを ぶっ壊す急展開などは エンターテイメント性は必要だった かもしれないが、基本は演劇一本勝負で よかったのではないか。

  • 満足度★★★★★

    レベル
    たけー!!ヽ(´▽`)ノ 美しい舞台と衣装、それに隙のない演技。 アクシデントへの対処も素晴らしく。笑。 プロフェッショナリティの世界を見たように思いました。 内容はノスタルジックでヒストリカルなコメディのようだけど、シニカルでシュールでシリアスな面や深いところもあり。 そして、資本主義と社会主義、共産主義のメタファー? ウクレレ?やホーミーのような?音楽などもよく、ミュージカルっぽい側面もあり。 とても面白く、楽しく、美しく、深く、素晴らしかったです! 小ネタもとてもよかったです。 Perfumeとか。笑。


  • 満足度★★★

    一度目は悲劇として、二度目は喜劇として
    表面的にはファンタジーだが、その根底では、革命のことが語られている。

    (後日、追記するかも、、、)

    ネタバレBOX

    かつてマルクスは、
    「ヘーゲルはどこかで、すべて世界史上の大事件と大人物はいわば二度現われる、と言っている。ただ彼は、一度は悲劇として、二度めは茶番として、とつけくわえるのを忘れた。」(『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』「マルクス・エンゲルス全集第8巻」) <ネット情報のコピペなので、裏とってません>
    と言った。

    レーニンの遺体役をやっていた人物が主人公。
    かつて彼はレーニンの思想を喧伝する劇団で、レーニン役を演じたりもしていた。
    レーニンを指すにせよ、
    レーニン役を演じた主人公を指すにせよ、
    歴史上の人物は二度現れた。
    一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。

    また、きかつての革命以前に屋敷に住んでいたブルジョワの女主人も2度現れる。一度目は悲劇として、二度目は(認知症になり)喜劇として。
    彼女の登場によって、革命によって下女・下男からその地で主人になっていた者たちも、2度目の喜劇を演じることになる。

    さらに、土地を没収しにた役人も二度現れる。
    役人に付いて中央に行ってしまった女主人の娘も2度現れる。


    この物語内でも、それまでの価値観が一変する事態、あるいはそれまで所有していた財産が無化される事態が繰り返される。一度目は実際のロシア革命。二度目はロシア政府がモドリノの森を不法占拠の土地として没収しようとして。


    これらの流れも踏まえて、この物語にでてくる森に住む「怪物」とは、いったい何を意味するのか?
    まだ一度しか登場してきておらず、2度目に喜劇として現れるもの、、、

    革命、、、 帝政、、、 資本主義、、、

    わからないが、この問いかけは意味深長だ。
  • 満足度★★★

    コミカルなチェーホフ風物語
    タイトルから連想されるように、チェーホフ作品を思わせる設定や台詞を盛り込んだ、文学的な雰囲気がありつつコミカルな作品でした。

    過去の記憶がなく、レーニン廟でのレーニンの遺体役をしていた男がクビになり、唯一の手掛りを元に訪ねた村で様々な真相が明らかになる物語で、邸宅の広間での会話をメインに展開し、チェーホフとは異なり大きなクライマックスがありました。
    笑いの取り方が好みではなく、個人的にはもっとシリアスな雰囲気が強くても良いと思いました。

    若い役者達はわざとなのか実力なのか分からないぎこちなさを感じる場面がありましたが、滝川京子さんと御所園幸枝さんのベテラン女性2人は台詞回しや立ち振る舞いに芯があり、強く印象に残りました。
    音楽を担当した鈴木光介さんが劇中の役柄として出演していて、ウクレレと倍音唱法を用いた歌の生演奏も良かったです。

    森と邸宅のセットが切り換わる舞台美術が素晴らしかったです。照明は変化をつけ過ぎていて煩わしく感じることがありました。

    初日だったからだとは思いますが、台詞を噛んだり、舞台装置の不具合があったり、舞台裏や袖から物音が聞こえて来たりと、ガチャガチャした感じが目立っていたのが残念でした。

  • 満足度★★★★★

    不思議面白い
    独特の世界観の中にどっぷり浸かりました。

    ネタバレBOX

    偉大な人の遺体になっていた人が忘れた過去を思い出すためにメモを頼りにモドリノという田舎に行き、革命が起きた頃からの過去を思い出すとともに、モドリノはモドリノで、ロシア風の名前の人と日本風の名前の人が混在する不思議な土地で、そこに桜の園の女主人が戻って来てトンチンカンに混乱しつつもロシアらしい雰囲気が漂っていて、偉大な人の遺体の人が思い出したことによって自分の娘が村にいて生きていることが判明し、そうなると村の家族の成り立ちそのものが血縁という繋がりではなく、森の怪物に親を殺された子どもたちを大人が引き取ったりして構成されたこと、そして即ちモドリノの森には怪物が本当に存在するという事実が明らかになり、怪物は色々な形態を取るとは言うものの森で歌を歌っていた中島くんだったという意外な事実に驚かされ、村人たちは再び活動を始めた怪物によって踏み殺されてしまうという何とも不思議でシュールな独特のコメディでした。

    役者さんたちがイキイキとしていました。特に年配の女優さんたちのノリの良さには驚きました。

    偉大な人の遺体の人のクビになった経緯、中央に憧れる田舎の娘の言動には笑ってしまいます。

    外注に出したら200万円は掛かるであろうとブログに書いてあった舞台美術も素敵でした。最初のレーニン廟から森のシーンへ移るときは黒幕がちょっと残ったり、途中でドスンという音も聞こえたりはしましたが、森とお屋敷の転換シーンは何度見ても素晴らしいものでした。

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