満足度★★★★
流れに逆らう?
役者の待機、個人的には好きではない見せ方で、最初は気になったが、世界観に引き込まれたか、途中からは気にならなかった。
また、あの人数が多い中で多くのキャラが印象に残ったのは、キャラ設定がしっかりしてるからなんだろうな。
役者陣の動きも、相当大変なんだろうが、スゴくよかったなあ。ただ、ラスト少し長く感じてしまったので、脚本にもう一工夫合ってもよかったかも。
ちなみに、物語の内容はホント言えば完全にはわからなかった。個人的には、運命とは違うのだが、抗えない流れに流されるが、確固たる意志をもってその流れに対抗する物語と感じた。
満足度★★★★
よかった。
流行だとか空気だとか風が吹くとか集団心理だとか考えなしの選択はどうなのだろうかと危惧されるところを突いた作品だ。
そしてその先をにあるもの、その逆にあるものを問う作品でもある。
アイドルやテレビ番組を通すことでアプローチが身近なものとなり観やすく仕上がっている。
満足度★★★
ダークな感情
オープニングから華やかで 煌びやかで とてもスタイリッシュな印象だったのが・・・
一転、とても人間のダークな部分(自己中心的であったり 反対に右に倣えだったり)がドロドロと溢れ出し 流行の渦へと巻き込まれて行く・・・
後半 伝えたい事は判るものの かなり重さを感じるので、心の状態によって観方が変わる気がした作品でした。
とても熱い思い(歌が素敵)は伝わるし、石黒さんの自劇団では余り観られない顔を観れたのは良かった。
満足度★★★
好き嫌いがある
前の投稿にもあるように、野田秀樹色が強く感じられた。
舞台セットはシンプルで良かった。
肝心なストーリーがどうも私には入ってこなかった。
戦争が流行になり、そして流行は愛になる。
ここで終わってほしかった。
体感ではここで1時間40分は過ぎていた。
演出はとても面白いと思う。
ただダンスは必要なのだろうか?
表現方法の1つだと思うが、とても浮いている。
満足度★★★
変わらない世界をやめる理由にしない
見応えのある良い舞台でした。
ストーリーも奥深いものでしたが、照明や音響のクオリティも高かったように思います。また、セリフが突き刺さる物が多く、色々と考えさせられました。
それから、2曲のオリジナルソングがどちらも好みです。
満足度★★★★
イマの日本のアレやコレ
急に人気を博したアイドルグループを通して見せるイマの日本。
「流行を創りリードする者と妄信的に追随し流行を享受する一般大衆」やら「表現の自由に対する抑圧」やらが巧みに織り込まれていて考えさせられる。
本作は以前構想して8-9割方書けていたものに加筆し完成させたとのことだが、加筆は表現の自由に関する部分で、それ以外は当初からあったそうで、その割には的確に「イマの問題」を衝いていることにビックリ。
満足度★★★★★
身体全身で感じるもの。
リジッター企画の舞台は、音響、舞い、アクション?などの演出効果にいつも圧倒されてしまいます。そして難しい答えの出ない問題提起をされ、自分の頭で出ない答えを考えることに楽しみを見出だせます。そんな問題提起や演出効果に圧倒され、いつのまにか癖になってしまう自分がいます。
今回はさらにそれが、考えるきっかけをくれるんだけど、考えちゃうけどいつもより理解しやすく、音楽、音や衣装のセンス、緊迫したシーンの描写、などなどのインパクトやらがたまらなく好きでした。
見ていると、非現実の世界にどんどんのめり込んでしまいました。
満足度★★★★
流行の渦
「流行」の流れの中で変わっていく世界の中で自分の意思を持ち続けることは難しいことです。
考えさせられるテーマでしたが、出演している役者さんのパワーは見応えがありました。
満足度★★★★
戦争はいけません。
観終わった時、すぐに頭をよぎったのはナチスドイツに代表されるブラックプロパガンダである。冷静に判断すること、自分の眼で見て確かめること、自分の信じた道を貫くことが生きていく上で大事なことだと再認識致しました。
アイドルグループのメンバーとそれに関係する人たちで表現は現代風で良かったと思う。
満足度★★
うーん・・・
この演出、この脚本、最近の野田秀樹作品とか好きなんだろうなあ・・・。
リスペクトもいいけど(実際オマージュとしての完成度は高かったんじゃないかと)、やるんだったらもうちょっとちゃんと「核」の部分も感じさせてほしかった、っていうかなんていうか。
社会への目線がありきたりな小劇場チックなものの域を出てないのは、作家本人が自分の目で「この世界」をどう見極めたのか、どこまで見極めたのかっていう、そこら辺に「甘さ」があったんじゃないか、とか。
「大衆」に対してそんなに不信感持ってるのに、「人間」にはそこまで幻想持てちゃうんだなあ、とか。
そういうこと思っちゃって、ちょっと引いて観ちゃったなあ。
あとああいう演劇的な「嘘」は、もっと繊細に、もっと大胆に、もっと執拗に、もっと臆病に吐いてほしいなあとか思っちゃったり。
役者のアンサンブルとか、照明、美術はハイクオリティだなあ、って思った。
「若い世代から」の日本人論。直球です
日本の流れに対する、若い世代からのアンチテーゼである。
当初、私は 「ROCK」を貫く女と、彼女が所属した女性グループの争いを主題に描く ストーリー構成だと考えていた。
まさしく、これも「日本の流れ」である。
だが、現行権力の御用と化したメディアを批判し、「戦争」が日本人的なブーム感覚で生まれる危険性を 啓発する 舞台だった。
「おかしいと分かっているのに、なぜ、流されるんだ!?」
参院選の最中、そうした内容の舞台を発表したことに、まず「若い世代からの意志」を感じられないか。
「ROCK」を規制する「日本保護法」なる悪法は、戦争遂行レジームにおける「治安維持法」を印象付けた。
これは現代ではない、そして過去でもない、近未来の設定なのだろう。
「流される」を拒否する象徴として主人公の女がおり、第二の堤防の存在としてマネージャーがいた。いや、前者により後者は動かされたのである。
かつて、VISAのコマーシャルで変なダンスを繰り返すオジサンが出演していたと思う。あれは俳優ではなく、実際に 世界中で ダンスを“独り”繰り返すうち、それぞれの国の地域で、それぞれの民族が一緒に真似て踊り始めた というのだ。
この実話は引用され、「次に続く人」の重要性が政府の会議で議論されたこともある。
「流れに乗る」が他人任せだとすれば、「次に続く人」は自主なのかもしれない。
意外なテーマへと突っ込む境界は 見事だった。
ただし、ラストは「ROCK」が演奏された時点で オールキャスト登場するべきだった。
残念でならない。
満足度★★★★★
リジッター企画を観たのは初めてでした。
とても見応えのあるお芝居でした。この『見応え』と言うのは、脚本や役者の身体はもちろん、魅せる演出や、音響、照明、衣装、舞台美術などのスタッフワークまで綿密でなければ出てこない物だと思うので、凄いと思います。役者の方々の演技はバラツキが無く、安定していたので、安心して舞台の世界観に没頭できました。初のリジッター企画でしたが、また観たいと思いました。今後の公演も要チェックです(^^ゞ