菜の花白書~飛龍伝より~ 公演情報 菜の花白書~飛龍伝より~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 満足度★★★★

    闘争
    学生運動の時代の雰囲気が良く出ていたと思います。当時の学生の良くも悪くも一途な思いが伝わりました。

    ネタバレBOX

    結婚や出産が身近な問題として捉えられる点が大学生らしいと思いました。また、一平の「何人の機動隊員が半身不随になったと思ってるんだ」という台詞が印象的で、目から鱗が落ちました。

    原作は有名な作品なので、話の流れは安心して見られました。機動隊の隊長と学生運動の幹部の恋はドラマチックな着想だと思います。ただ、しっかり語ってほしい場面が流し気味になってしまったり、冗長な部分があったり、展開のスピードに違和感がありました。

    特に、一平が美智子の裏切りを知る場面は、もう少ししっかり見たかったです。一平と美智子の喧嘩も、感情の方向がぐるぐる変わる感じで混乱しました。急に怒ったり、優しくなったり、変化が激しすぎて、二人とも情緒不安定に見えました。感情の変化の過程やきっかけが見えにくかった印象です。最後の一平のインパクトを強めるためにも、安定していたほうが良かったと思います。

    あと、意味がよく分からなかったり、矛盾を起こしているような台詞があった気がしました。ヘルメットの話など、聞き間違いかもしれませんが、分かりづらかったです。

    狭い舞台での動きは良かったと思います。デモの場面などは、もう少し劇的な照明でも良かったと思います。音響は、タイミングも良く、効果的でした。あとは、立て看が出せたら雰囲気が出たと思います。

    演技力は素晴らしかったと思います。展開に疑問を持ちながらも感動できたのは、演技力ゆえだと思います。5人のキャストがバランスよく演じており、それぞれの人生が見えた気がします。厳しく貧しい社会で、泥臭く生きる人々の姿が上手く表現出来ていたと思います。特に機動隊の二人の泥臭さや、美智子、さきの肝の据わった様子が良かったです。友絵は透明感があり、舞台の清涼剤になっていたと思います。

    小劇場ならではの迫力ある舞台を楽しめました。

  • 満足度★★★

    熱演
    雛チームを観劇しました。学生運動のストーリーで、少し難しいかな?と思っていましたが、役者さん達の熱演で集中して観る事が出来ました。最初は、相反する者達が何でこんなに仲良しなんだろう?と不思議な気もしましたが、みんな心の拠り所を必要としているんだな・・と感じました。皆さん、熱演でしたが、一平役の役者さんの演技が光っていたと思います。他のチームと見比べてみたかったです!

  • 満足度★★★

    5人の飛龍伝
    この劇団とは追憶のベロニカで初めて出会い、その後つかこうへい作品がある度、観に行っている。飛龍伝はベロニカ、ダンデライオンについで三度目であるが、役者の数が毎年一人ずつ減っている。視点を勝利にしたりネズミにしたりして設定を変えているため、人数がかわっているのであろう。そのうち神林と山崎の二人芝居になつてしまうかもしれないが、それはそれで面白いかもしれない。
    前回は鶏、ひよこ、卵と一日三公演を観劇したが、今回は前回主演で共演し私としては最も良かったと思われた斉名、涼木ベアの出ている鶏だけをみることとした。神林達が劇団所属と言うのは、少し無理があるような気がしたが、少ない配役で飛龍伝を演じるための工夫がなされていたと思う。涼木さんの役はオリジナルの役であるが、なかなか個性的な役であり、印象に残った。虎象との関係も面白く設定されていたと思う。

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