満足度★★★★★
ハートウォーミングな時間もの
時間を超えることができるとの噂がある喫茶店を舞台にした短編連作。
各話の構成、中心となる人物の関係性などが特に巧みでハートウォーミングストーリーとして上出来。古風で味わいのある喫茶店を表現した装置も◎。
また、「決め台詞」を言う時や「移動中」などを筆頭に照明が効果的。
さらに悪く言えば「ご都合主義」的な設定を、そういうルールであると劇中の台詞で言い切ってしまうのも妙案(笑)。
満足度★★★★★
無題636(13-061)
12:00の回(晴、暖かい)。11:15受付(整理番号券あり)、11:30開場。3つのテーブル(二人用)と椅子、カウンターに椅子。振り子時計が3つあり、その針は違う時間、動いてはいない。仄暗い照明、4つのお話。とても丁寧なつくり。11:57前説(川口さんご自身)、12:05開演~13:47終演。「時の娘」たちのお話、コーヒーが冷めないうちに読み切ることができる短編集。過去へ未来へ翔ぼうとする者たち、変えたいこと、伝えたいことを胸に。こちらは初めてですが、役者のみなさんの巧さもあり、心に残る「時間」となりました。
この作品、2011年に上演されていたのですね。林さんは、ガラス玉遊戯、シンクロ少女等で拝見しました。SFが好きだったので、いろんなジャンルの作品を読んだり、観たりしました。その中でも「時間物」は、ほろ苦くもあり甘酸っぱくもありで、出会いと別れが人生と重なり、切なさも一層増すのでした。
5話目以降や、変り種版もみたくなりました。
満足度★★★★★
涙がとまらない
4つのオムニバスストーリーですが、すべての話で泣いてしまいました。話がわかりやすく感情移入しやすいので、気がつけば傍で見守る常連客のような感じになっていました。舞台美術・音楽・照明も作品を引き立てていて、とても素敵な舞台でした。