満足度★★★★
shelf[edit]観ました
昨年5月、東京・atelier SENTIOでの初演を観ました。輝く白い空間に下りてくる神託という、オーラ的なイメージで受け止めた…。
今回の名古屋・七ツ寺共同スタジオ版は、それとは対照的な漆黒の空間。
空間を仕切る照明の効果もあってか、輪郭がくっきりとして物質的な感じ。
与えられる神託ではなく、本棚の本を次々繰っている読み手が、自身から何かを引き出しているかのよう。次々想起されていく場面。
そして最初に手にした言葉をまた読み直す。自分を読み返すように。
繊細な照明や音響で、感覚が鋭敏に。灯りから外れた中を移動する人影や、どこかで不意にする物音にも、何かを見出したくなる。
事前に、1月の名古屋WSで、テキストを使った稽古をサワリだけ体験しました。名古屋入り初日の稽古も、6時間見学しました(今回shelf初参加の、名古屋の女優陣が苦戦していた様子も見てます)。
shelfは今後、名古屋での活動も増えると思われます。
集中力はかなりいるし、評価も分かれるかもしれませんが、この地域ではあまり見られない未知の世界を、ぜひ多くの人に体験してほしいです。