満足度★★★★
知るということ。
昨日の朝。
淡路で震度6の地震が起こった。
うちも揺れたが何も損壊することもなく物が落ちるでもなく
すぐに日常へと時が流れた。
奇しくも「ORANGE」を観る日だった。
無事に電車も遅れながらも動いていたのでホールに着いた。
たくさんの人。
もしかしたら来れなかった人もいたのだろうか。
最初の捧げの言葉で胸がいっぱい。
笑えるところがいっぱいあったけど
やはりあの時の生々しい再現には涙が溢れた。
でも自分は遺族の方や被災された方の哀しい気持ちをわかっていない。
そして救助にあたった消防士やレスキューの方のつらさも。
所詮、当事者ではないから他人事。
でも知らなかったことを知る。それだけでも良かったのではないか。
そこに人がいるとわかっていながら優先順位を決め行動しなければならなかった気持ち。
さっきまで喋っていた、生きていたおばちゃんを
「ちょっと待っててやー」と離れた間に火の気がまわり助けられなかったこと。
被災された方々だけではなく
消防士の方々も闘っていた。
今も心は闘っているのだろう。
色んなこと考えさせられた作品でした。
お芝居のことを言うと
席が後方だったのもあるかもしれませんが
台詞が聞き取れない箇所がたくさんあって残念でした。
前半部分は観る側もまだ入り切れていないため特に感じました。
そう思うとピロティはこの作品にはちょっと広すぎたのかなと思いました。