満足度★★★★★
Cui?を観て
この感想が、この作品やこの劇団に向けての正しい感想かというと微妙な気がするけれど、とにかく面白かった。
《真昼間の章》と《真夜中の章》のどちらも観劇して思ったのは、尋常じゃない情報量の中に埋め込まれた「感覚的なもの」に圧倒されたなァということ。物語中に出てくる物凄い数の緻密でエッジーな言葉たちの温度は決して熱くも冷たくもなくどこまでも生ぬるい体温のようで、それらが自分の身に(しかも自分が欲しいところに)グサグサと刺さる快感はなかなか体験出来ないものだった。
舞台美術や音響や照明や役者の台詞などの全てから視覚と聴覚を隙間なく埋められる強い「感覚」は、また是非味わいたいと思う。
改めて、本当に面白かった。
これからのCui?の作品に期待を込めて、星5つを。
満足度★★★★
情報過多とアイデンティファイ
「真昼間の章」を観た。我々を取り巻く情報量は大変なものだ。目覚めていようがいまいが、寝る必要のある我々の生理に無関係に情報は我らに関与する。金融、デマ、政治、法、食糧、健康、医療、飲み水、仕事、生き方等々総てに亘って情報があり、多かれ少なかれ我らはそのネットワークの中で起き且つ眠るのである。情報がかように我らに影響を及ぼすにも拘わらず、我らの方では情報の全体像を掴むこともできなければ、真偽を確かめることさえできないのが、多くの人の持つ実感だろう。結果、人々は自己を守る唯一の方法として“知らんぷり”を決め込むのであるが、それは同時に、孤立をも意味する。その孤立が、社会性を失った時、孤は、孤のみを増殖する。他に方法は無い。そのように孤絶を強いられた孤のあがきを表象化して見せたことは大きい。
満足度★★★
叫ぶ詩人の会・LIVE感・照明
《真夜中の章》を鑑賞。
「汚染蟹 - 叫ぶ詩人の会」、ライブハウス、アルコール、オールスタンディング、といったイメージかな。リズムに合わせて、体を揺らしながら観劇してました。
終始高めの音響が鳴り響く中セリフを叫ぶ、演じ続ける!!
セリフが聞き取りづらかったので・・・。