CRAZY CAMEL 公演情報 CRAZY CAMEL」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    闇の奥、怪しく光る金屏風
    自分の過去のツイートを見ていたら、
    大駱駝艦 壺中天公演 CRAZY CAMEL 
    2013.12.14、初日観劇後の連続ツイートを発見。

    消失する前にコピペしておきます。

    ネタバレBOX

    rsynrsyn @rsynrsyn 12月21日 - 12:24
    大駱駝艦 クレイジーキャメル@吉祥寺。
    金の汗の豪華絢爛、フランス人のジャパネスク趣味、森鴎外の例のヤツ
    ・・さすがラクダカンと思わせるブラボーな舞台でした。
    見世物、ユーモア、エロス、カオス、物語。
    金粉ショーを続けることで、鍛えられ継承されていくDNA。
    さすがです。

    rsynrsyn @rsynrsyn 12月21日
    大駱駝艦 クレイジーキャメル。
    劇場での金粉は、白馬野外公演での金粉の派手さ、神々しさと趣がまったく違っていました。
    闇の奥、怪しく光る金屏風。
    カラダの見え方も白塗りでは感じない、筋肉の隆起、その美しさが強く印象に残ります。

    rsynrsyn @rsynrsyn 12月21日
    大駱駝艦 クレイジーキャメル。
    チラシ写真から想像したのは、パリの大人向けナイトクラブの舞台、ムーランルージュとかクレージーホース的なものだったのですが、いい意味で裏切られました。
    これはまさしく大駱駝艦。
    昭和のラクダカンを知るファンも納得のはず。
    いかがわしさ、軽妙さ。
  • 満足度★★★★★

    飛び散る金色の汗、肉体が輝く
    ド迫力とイカガワしさが同居し、舞踏の面白さがギュッと詰まった作品。

    ネタバレBOX

    魅力的なフライヤー。そのフライヤーには全身金色の踊り手たちが写っている。
    確か、今年のフランス公演もこのタイトル(『CRAZY CAMEL』)で金色で行ったのではなかったかな。

    このフライヤーを見て、てっきりいろいろな場所で大道芸のパフォーマーに混じって行っている、金粉ショーと同じ内容ではないかと思っていたら違っていた。舞踏の公演だったと言っていい。

    壺中天という会場は大駱駝艦の本拠地で、キャパは少ない。
    したがって、舞台の上とは非常に近い。
    どれぐらい近いかと言えば、前列2席に座ると、上演前にビニールシートを渡されるぐらいに近いのだ。
    どういうことかと言えば、舞台の上からの汗対策なのだ。
    今回全身金色の踊り手が多いので、金の汗が飛び散るのをカバーするということ(白塗りよりも熱くなるのだと思われる。したがって、汗も多い)。

    これぐらい近い。

    今まで十数年、というか20年近く大駱駝艦の公演を観てきているが、ときには舞台に相当近い席で観ることもあった。
    しかし、今回はその比ではなく、目の前に肉体が「ある」のだ。

    この迫力はタマラナイ。

    そして、本公演の「天賦典式」では味わえない、肉体の存在を直に感じるのだ。

    やはり中腰で歩けば、ももの筋肉は震えるし、口を開ければ歯茎だって丸見えだ。
    汗はダラダラで、金粉が少し浮いたりするところもある。舞台上はあっという間にびしょびしょになっている。

    大きな劇場で行われる公演では、そういう「生」の「肉体」の感覚はあまりなく、整ったひとつの作品としての舞踏を楽しんでいた。
    もちろん、白塗りの中の肉体の躍動は、十分に感じていたつもりだったのだが、壺中天の公演での「実存感」はもの凄いのだ。

    今までも舞踏の公演やコンテンポラリーダンスの公演などを小さな会場で観たことはあるのだが、今回ほど、「肉体」「身体」を感じたことはなかった。
    たぶん、全身を金色に塗っていることと無関係ではないだろう。

    白塗りだと、身体の印影が優しく柔らかく見えるのだが、金色だと、メタリックな感じで視覚的に強い刺激になっているからかもしれない。

    例えば、オープニングでも暗闇の中で白塗りの身体が浮かび上がってくるよりは、金色の身体が、鈍く光りながら呼吸し、蠢いているほうが強い印象がある。ライトを浴びて舞台の上で踊る姿も強い。

    オープニングとエンディングの、金色が徐々に闇から見えて来る、闇にじんわり消えて行くっていうのは、もの凄く美しい。照明のオペレートがいいんだな。

    強い金色に、さらに足を強く踏みならすというのが、印象に残った。
    ドスンドスンと強い足の音が金色に輝く肉体とともにずんずんとやって来る。
    舞台の上には槍まであるし。
    「鋭さ」が金色に塗った肉体にはある。

    しかし、「鋭さ」だけではなく、我妻恵美子さん、村松卓矢さん(!)のセーラー服が、柔らかくもあり、なまめかしくもあり、笑いもある。さらに、若羽幸平さんの学生服が加わり、イカガワシさが倍増する。このアングラ感もたまらない。
    ここのパートは、内容に合わせて、白塗りである。

    こうしたバランスがとてもいいのだ。突き刺すような刺激だけでなく、笑いであったり(苦笑も含め・笑)、エロであったり、イカカワしさであったりという、舞踏の面白さをコンパクトに入れて、楽しませてくれる。

    金色の6人ともに身体のキレがよく、大迫力。舞台の上に釘付けになった。歪めた顔のもの凄さったらない。

    大駱駝艦は人材も豊富だし、やっぱり面白いなあ。

    そして、村松卓矢さん顔でかいなあ(笑)。表情が手に取るようで、舞台映えする。

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