創作乱歩狂言 『押絵と旅する男2012』 公演情報 創作乱歩狂言 『押絵と旅する男2012』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    狂言自体はまあまあ満足
    「棒縛」と「押絵と旅する男2012」,いずれも狂言として楽しめ,まあまあ満足できる内容であったと思う。いらなかったのは,豊島区長と名張市長のあいさつ,楽しい観劇に堅苦しい挨拶は無粋だよね。

  • 満足度★★★

    薄っぺらい
    原作の良さが活かしきれていませんでした。

    ネタバレBOX

    『棒縛』と『押絵と旅する男2012』の二本立て。

    『押絵と旅する男2012』 お七の絵の中に入り込んだ兄を連れ歩く弟という原作に対して、この作品は絵の中の男が自由に出入りできるという設定で、正に絵の中に完璧に入り込むまでの話でした。

    男は絵の中のお七を捨てることも考え、一週間も逃げたりするなど恋焦がれる一途さに欠けていました。

    原作では絵の中の男が歳を取り続ける現実の悲哀を踏まえたファンタジーになっていると思うのですが、本作品では絵に入っただけで終了し、その後の生身の人間でもあることの悲哀に触れておらず、薄っぺらさを感じました。

    また、男が江戸川乱歩先生の本の中から飛び出してきたなどのメタフィクション的設定にもなっていたり、名張や塩竈の地名を強調するあまり、普遍的な幽玄さが無くなり、いかにも依頼人の公共団体に媚びたような売名的な要素が目立ちました。

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