満足度★★★★
B級遊撃隊「さらば、行きずりの人よ」観ました
B級遊撃隊は私にとって、舞台の掴み方がよく分からない団体。今までに
「カレー屋の女」「犀」等を観て、空気感は好きだけど総合的に把握しづらい…(「土管2012」は割と分かりやすかった)。
今回もそうだったので、終演後に上演台本を読んでじっくり考えてみた。 会話は具象的なのに、全体(関係、状況、展開)が抽象的というか可変性が高いためだろうかと結論。具象的にみえてそうでもない、不条理系にみえてそうでもない。
演出家によって掴まえ方がまるで変わるのでは(他での演出作品はあまり観てないけど)。演出のしがいがありそう。
今回は、男1のいたりいなかったりする存在の仕方がすごく好き。
人々の関係の仕方も、ことごとく行きずり(兄妹でさえも)の微妙さがいい。手ざわりの不確かさが魅力的。
こうして後々考えると、「分かりにくいとはっきり断定しにくい分かりづらさ」がB級の特徴で魅力なのだろうか…最後まで煮え切らない…