満足度★★★★★
越路吹雪の半生を岩田時子との友情を軸に、戦後演劇業界の発展を背景に描く、7人で演じるミュージカル。柳家花緑さん、すごい!
越路吹雪の半生を岩田時子との友情を軸に、戦後演劇業界の発展を背景に描く、7人で演じるミュージカル。
観て笑って少し泣けて。瀬奈じゅんさんの越路吹雪は常に若く美しく明るい。
しかし、心の葛藤や、苦悩、どろどろとした内面などはほとんど描かないので、
楽しく観れるけれど、終わってみると、上辺を駆け足でなぞったような感じを受ける。
それはそれでいいのかもしれないけれど、やはり少し物足らない。それだけではないはず。
宝塚、日劇、東宝ミュージカルやそれら関係者などが実名で登場するのがとても興味深い。
特に、菊田一夫先生なんか、越路に毎回食事をすっぽかされるコメディレリーフになっちゃってて、面白い。
それにしても、この菊田先生を演じる柳家花緑さんはすごい!
6人だけ、しかも豪華顔合わせ、ミュージカルが得意な俳優さんばかりの中では、突出して異色の配役。
この中で堂々と歌って踊って笑いもとって、役をこなしている花緑さんは、ほんとにすごいと思う。
(出演作『宝塚BOYS』は観ました。)
6人の俳優さんたちのチームワークの良さ、いい雰囲気が伝わってくる温かい舞台でした。
【蛇足?】別所哲也さんがパンフの対談で、映画「ULTRAMAN」の
ウルトラマン役、別所さんと、ベムラー(敵怪獣)役の大澄賢也さんが共演、
と言っていて特撮マニアには嬉しいひとこと。