仮想家族 公演情報 仮想家族」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    いつも以上に
    最初少し場転が細かいかなと感じたが、物語の核となる物が物語に登場してきてからは場転の細かさは気にならなくなった。少しキャラの関係性が掴みにくい部分はあったが。
    タイトルの仮想家族、こっち方向の仮想家族で来ましたかな感じ。そして角田ルミワールドはいつも以上に切れてた。面白かった。
    ちなみにオイラは観終わって、全てフェイクかもと思った部分もあり。

  • 満足度★★★

    角角流マトリックス?
    相変わらず悪夢、あるいは救いが少なめの「世にも奇妙な物語」的世界、125分はヘヴィー。で、ふと「角角流(逆?)マトリックス」な気もしたり…。
    ルミちゃんってば、あんなにこやかな顔をしてこんなどす黒い世界を描き出すんだからおそるべし。もしかして、作劇は(心の)デトックス?(笑)
    装置は従来スタイルだが、ザ・ポケットだと王子での密集感的なものが出ず、間延びしたように感じてしまったのはちょっと残念。

  • 満足度★★★★

    登場人物
    今回は少し多かったのかな!?と思いました。そのためか、前半はエピソードや人物紹介の部分が駆け足に描かれてるように感じ、相関図など、ついていくのが大変でした。中盤以降は色んな糸が絡んでいくさま、面白く観させてもらいました。後半にいくにつれ、バーチャルと現実の境がボーダレスになっていったのは狙いなのですかね!?分割されるセットもこの会場だと狭めで手前部分が見えずらかったのが残念でした。
    最後に今回の毒は即効性でしたね。個人的にはじわじわくるほうが好みなのですが...

  • 満足度★★★★

    面白いが難しい
    これだけ多くの役所とシチュエーションを緻密に組み合わせる手腕に感嘆しました。
    見ていて胸が詰まるようなシーンもあり、正直こういう芝居は苦手なのですが、展開の勢いに引き込まれます。

    ネタバレBOX

    半田がマスコミをも自由に動かせるような力を握るに至った経緯が見えず、やや不自然な感があります。

    半田と柳田前社長の関係、ラスト近くで女刑事は何をどうしていたのか、あの家族は結局どうなっていたのか、その辺が何となくモヤモヤした感じです(一意に決められるものではないのかもしれませんが)。
    もう1回見れば気づくこともあるのかもしれませんが、明日行けないのが残念。
  • 満足度★★★

    仮想
    面白い。

    ネタバレBOX

    柳田家の蜷川みほは、18年前中学校の教師をやっていて、いじめを見過ごし、教え子の死を止められなかった。結婚し子をもうけ、離婚し、時は流れ、とあるヴァーチャル体験ができる商品にふれ、バーチャルな世界の理想な家族に浸る…。

    柳田家、みほの義父・ジジぶうが社長をつとめるYANAGI企画、商品をつくった脳外科・佐野功、みほの三男・小林優斗が通う学校、商品の中毒性を見抜き販売を止めようとする警察等、舞台上で多発的に繰り広げられるシーンに、130分集中がと切れなかった。

    商品が現実世界に混乱をもたらし、さらにヴァーチャルな世界に逃げる人々。過去の自分や夫の失踪、家庭内のゴタゴタに疲弊する、母みほ。終盤、佐野功が教え子の死に関わっていたと判明し、佐野から自分勝手な人と断罪される。弱く、落ちていく人間の、どうにもならないサマが怖い。

    ヴァーチャルな世界に溺れない長男・小西耕一が、正常人のような描き方をされ、他の者の狂気を映す。そんなトコも怖い。

    正直、観ていて気分のいいものでない。でも、家族を神格化することもないんだろうなと。ラスト、暗転する中、蜷川みほの表情に吸い込まれるようだった。
  • 満足度★★★★★

    胸くそ悪い系の深化
    電車の中でゲームに興じるハゲオヤジだけでなく、皆が何かにゆる〜くマインドコントロールされてそうな現代の不安を、極端なレベルに引き上げて表現。
    若手が集まって文句上等のことをやる過激な劇団だと思っていましたが、ジジ・ぶうが出演するようになって以来、ストーリー的にも表現的にも幅と奥行きが出て来たのではないでしょうか。今回でさらに深化。
    2.5階建7部屋(計算あってるかしら?)のそれぞれで繰り広げられるシーンのつながりが、これまでの作品以上に綿密。

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