満足度★★★★★
シンプルで豊饒。
バットシェバ舞踊団「Sadeh 21」を彩の国さいたま芸術劇場で観る。
シーンが進むに連れソロからデュオ、アンサンブルへと拡がる動きに目を見張る。今回はインプロを封印したとのことだが、幾つかインプロかと思うシーンがあった。どうなんだろう。
時節柄、所々ガザを思わせるシーンもある。日本は能天気なので、特にカンパニーからコメントはないらしいが、これがある意味でカンパニーのコメントなのかな、と思う。
ラストシーンが、初めは静かに重く殉教のようだったが、やがて夏休みの子供たちのような明るく微笑ましい雰囲気に変わって終わったのが印象的だった。