満足度★★★★★
勝手に解釈するが吉・・?
気付いたら何故か何回か観ていて、
自分も(勝手な)見方が分かってきたような気がする。
まず、この岡崎藝術座の舞台、
他の人はどう思うか分からないが
自分はとてもコミカルだと思う。
・・なんかよく分からないけど、どことなく不思議だ。
今回は、ほんのちょっと・・-・・だけ、似た感じの舞台を最近京都で(飴玉エレナの短編のひとつ)観たばかりだったので、
非常に特異な物語を観たという印象も無く、
一部凄く分かりやすいパートを得た気分にもなったので(苦笑
それ以外の大部分が分からなくても
何となくわかったような気になってみたりしたものであった(しみじみ・・
満足度★★★
他人との距離感
落ち着かない雰囲気の中、カタルシスのないざっくりとした展開で他人との微妙な関係性を描いた3人芝居でした。
字幕用のスクリーンと上手上空に吊り下げられたカラフルな球状のオブジェ以外には何もない舞台上で、夫婦のセックスシーンから始まり、社交ダンス発表会、喫茶店と場面が変わりつつ様々な登場人物(1人複数役を演じていました)との対話が展開し、特にクライマックスもなく終わる物語でした。
人をはぐらかすような会話に不穏な雰囲気がありながらユーモアもあり、奇妙な面白さを感じました。全然落ちてないオチで終わる素っ気なさが、新鮮でした。
お互いに触れることのない冒頭のシーンを始め、あたかもパートナーと一緒に踊っているようなダンスシーン、喫茶店での空気椅子等、「エア○○」な表現が多用されていて、他人との距離感を象徴しているように感じました。
逆に、空気読めてない感が漂う最後のシーンだけはエアな群衆ではなく、実際に大勢の人が舞台上に現れるものの何もアクションを起こさないのが印象的でした。
意味の無さそうなシーンが長く続いたり、正味90分弱の上演時間でセットの入れ換えがあるわけでもないのに、途中に10分間の休憩があったり、さらに休憩時間中はストーリーと関係の無さそうな映像が流されたり、全体的に独特の奇妙な空気感がありながら、あまり狙った感じがせず、ストレートな表現に見えたのが興味深かったです。